あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第103話 しらゆきさんと首なし行列のお話
しらゆきさんがつぶやく公式Twitter(@owaraitoua)
(し)もうすぐ夏だね。
夏と言えばなに?
(ゆ)アイスクリーム?
(し)
怪談でしょっ!
(ゆ)またそっち系?っていうかたくさんネタあるんだね。
(し)もう他にはあまりないと思うよ。たくさん話したからね。
(ゆ)まあそんなもんだよねぇ。
(し)子供の頃ね、夏休みにおばあちゃんの家に遊びにいった時のこと。
おばあちゃんからこわーい怪談話を聞いたんだ。
(ゆ)あれだ、
地方の怪談話ってやつ?
(し)多分そうだと思う。
首なし行列って知ってる?
(ゆ)知らない。全然知らない。
(し)
むかーしむかし、首なし行列がいました。っておばあちゃんが語り始めたんだ。
真夜中に首なしのお侍さんたちが、行列で歩く日があるの。
それでね、もしそれを見ちゃったら、翌年からはそれに参加しなくちゃいけなくなるって話。
(ゆ)あっ、次の年なんだ。っていうことは
次の年は死んでるってこと?
(し)あれ?よく考えたら
首なしって、首から上がないってことだよね?
(ゆ)そうだよ。
首だけないって分かりにくいと思うけど。
(し)
今の今まで「首なし行列」は首だけがないんだと思ってた。幼いころに強烈なイメージを頭の中に描いてそれがずっと残ってるからだね。
首がなくて肩の上に頭がちょこんって乗っかってるお侍さんたちの行列をずっとイメージしたまま残ってた。でもこれはこれで怖いよね。
(ゆ)えっ?わたしもよく分かんないけど、むかーしむかしじゃなくて今
も歩いてるんだ。
(し)
首なし行列を見た人が毎年どんどん参加するからずいぶん長い行列になってそうだよね。
その話をおばあちゃんから聞いたのはわたしと姉だけなんだけどね、話を聞いたあとに姉が言った言葉が恐怖のトラウマになったんだ。
(ゆ)またそれ?お姉ちゃんって意地悪だよね。
(し)そう、いたずらっ子だったんだよ。
首なし行列の日は4月なの。4月はしらゆきちゃんの誕生日と同じだ。だから、もしその行列を見るとしたら私じゃなくてしらゆきちゃんだよ。気を付けるんだよ!って。
(ゆ)えーっと、
それって関係なくない?
(し)うーん、今思えば関係ないね。でもその時はわたし見ちゃうかもしれないって
恐怖のどん底に陥ったよ・・・。
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