#0263 韓国GM自滅危機！スト連発→生産性低下で米GM本社激怒！生産割当削減へ？それでもGM労組が強気な理由・・・
（ゆ）韓国GM関係者が米国GM本社を訪れ、様々な要求を本社に突きつけました。本社は韓国GMの労使関係の悪さを批判。今のままでは継続投資も新車割当ても約束できないと脅しています。
しかしそれでも韓国GM労働者代表は強気です。この態度は一体なんなのでしょう？
今回の3行まとめ！
- 韓国GM労使代表者GM本社に直訴
- ストライキ常態化を痛烈批判
- 新車割り当て要求に対して怒りの警告！
（し）ゼネラルモーターズ本社経営幹部によると、韓国GMの度重なるストライキによる工場閉鎖に対して苦言を呈し、新車生産割当に不利になると警告しました。韓国GMの労働部長や労使代表らと韓国GMのカヘル・カゼムCEOはGM本社訪問とメキシコ工場の視察を終えて帰国。
GM本社の製造担当副社長や労使関係担当副社長などとも面会し、韓国への継続投資をお願いしたとされています。
しかし本社側は、毎年慣例のように行われているストライキによる工場閉鎖は自らの首を絞めているに過ぎないと労使関係を批判しました。
現に韓国GMは昨年も3,169億ウォン、約300億円の事業損失を計上し、損失累計額は約5兆ウォン、日本円で約5,000億円にも拡大しています。
経営幹部は韓国GMに対し、どの工場も電気自動車受注獲得のために競争を繰り広げているなかで、韓国GMの労使関係は逆行していると指摘。
このままでは韓国GMに対する新規投資の中止や、新規受注自体を中止せざるを得なくなると厳しく警告したようです。
今回韓国GM関係者が視察したメキシコGM工場は26年間労働組合によるストライキが起こらない、良い労使関係を確立している工場として紹介されたようです。
GMメキシコ工場はすでに電気自動車の生産割当を受注している優良工場で、韓国と比較して人件費も低く生産性も高いとのことです。
労働者代表はGM本社に対して、早く韓国GMへの電気自動車生産台数割当てを決めて欲しいと繰り返し要求したとされています。
これが労使関係改善の前提条件との主張ですが、本社側はこのような論理は業界としてはとんでもないことだと認識しているようです。
編集所感
今回の概要！
- 韓国での正常は世界では異常
- 強気な労働者の強力な後ろ盾
- 政府ぐるみで騙されてしまったGM
（ゆ）韓国自動車業界では待遇改善を求めて毎年のようにストライキを行うなど激しい労使間交渉が行われていることはご存知かと思います。なぜ韓国GMのような経営状態の良くない企業までこうした労使間交渉が絶えないか、その理由をご存知でしょうか。
業績悪化は経営者の責任、待遇改善要求は労働者として当然の権利、現在の待遇への不満、これらが労働者側の主張です。
待遇への不満というのは具体的にどのようなものでしょうか？これは韓国国内の現代起亜自動車の待遇との差が大きいということです。
現代起亜車はどちらも韓国に本社を置く韓国企業です。ここでもほぼ毎年のように激しい労使間交渉が行われ、労働者側はある程度の待遇改善を勝ち取っています。
昨年は現代自動車が労使間交渉に成功し、ストライキを伴わずに合意に至って大きな話題となりました。
しかし韓国企業である両社はストライキを伴う労使間交渉を当然のものと捉えていて、様々な妥協の末に現在の待遇があります。
世界的に見れば韓国自動車業界の待遇水準は非常に高いものですが、一方で散発的なストライキのために生産性は決して高くありません。
GMメキシコ工場のような適切な人件費で高い生産性を誇る工場は海外にはいくらでもあるということです。
韓国企業の現代起亜車は国内の雇用維持や政府の経済政策への協調など、GMとは全く異なる考え方で労使間交渉に応じています。
海外企業であるGMからしてみれば韓国のこうした労使関係は異常であり、それを是正できない韓国GMへの評価は非常に低いということです。
韓国GMの労働者は特殊環境である韓国自動車業界にしか目を向けず、競争関係にあるGMの各工場を無視した行動を取っていると経営側から批判されているのです。
にもかかわらず、労使関係が改善しないのは十分な新車割当てがないからだとGM本社にまで牙を剥いているわけです。こんな理屈が通りますか？
損失を積み上げている労働者側が、損失計上は優良製品の生産が少ないためで、これがなければ労使関係も改善しないと言うわけです。
誰もが分かるように、労働者側は一切の我慢をせず、全ての責任を韓国GM経営側とGM本社側に押しつけているわけです。
韓国労働者側の要求はあくまで当然の権利だという前提なわけです。なぜ彼らがこれほどまでに本社に対しても強気なのでしょうか？
それは韓国政府という強力な後ろ盾が存在するからです。このことについては過去に報じられていますがおさらいしましょう。
韓国GMは2018年に経営不振を理由に群山工場を閉鎖しました。この時は韓国撤退か工場閉鎖による経営の立て直しという選択肢がありました。
しかしGM側は韓国開発銀行（KDB）から7億5,000万ドルを含む70億ドル相当の支援、日本円で約8,000億円近くの救済策に合意しています。
これは法的な拘束力を持ち、GMはその後10年間は韓国から撤退することができず、投資を継続しなければならないという条件付きです。
当然このことを労働者側は熟知しているため、本社に対してさえも横暴とも言える強気な態度で臨むことができるわけです。
本社の経営幹部はこのことを詳しく知ってか知らずか、韓国側に投資の中止という言葉で圧力をかけますが、これは全く効力を持たないわけです。
GM経営幹部が話しているとおり、労働者代表のこうした態度はGM本社でも全く評価されていませんし、韓国GM経営者らも評価されていません。
GMは2027年までは韓国に投資するでしょうが、恐らく撤退を視野に入れながらということになるでしょう。
韓国GM労働者もそれを知ってか知らずか、雇用保障を経営側に求めています。既に要求はエスカレートという表現すら越えていますね。
GMは2018年の群山工場閉鎖前に撤退という選択を取る絶好の機会を逃してしまったというわけです。
ただ、これには韓国政府の強力な後押しがあり、その誘惑に負けてしまったというところでもあります。
以前の数年間で、韓国政府は倒産寸前の大企業に巨額融資を行って救済するといったことを繰り返していました。GMも同様にそれを狙いました。
韓国政府は雇用維持を条件に巨額融資を決定し、GMとの利害関係が一致します。当然撤退しないという足かせつき。
GM本社はこの選択が誤りだったということを今更ながら理解したでしょう。残念ながら遅すぎました・・・。
お〆め
（し）へーっ、毎年待遇改善なんてうらやましいね。うちの会社もストすればいいのに・・・。（ゆ）あれ？でも社内労組がないんでしょ？立場が弱いよね。（し）そうなんだよ。作り方もわからないし、わたしのような社員が作れるものでもないでしょ？（ゆ）そういう時に役立ちそうなのが共産党員だけどね。3人入社させて共産党支部を作るところから始めるといいよ。（し）うわっ、何それ？恐くない？（ゆ）しらゆきさんの共産党への恐怖はどこから来てるのよ・・・。（し）わかんないけど共産党はびしっとスーツをお召しになられた昭和のがんこな方々ってイメージだよ。（ゆ）えっ？どこからそういうイメージ？なんか両親とかで毛嫌いしてたからそういう印象があるとかじゃないの？（し）そういうのはなかったと思う。まあなんとなくのイメージ。そういえば一応業界内に労組はあって、そこに訴えることもできるんだよ。（ゆ）社外労組か。経営側にとってはかなり厄介な存在だよね。どうせ共産党系の強力な弁護士がたくさんいるんだろうね。（し）よく分からないけど、昔はそこに訴えた人もいて、そのおかげでいろいろ改善されたみたい。会社としても無視できないんだね。（ゆ）そういうこともあって、労使間対立というのは必ずしも悪いことではないんだよ。経営側の行き届かないところは強く指摘する必要がある。（し）うん。そこに駆け込んで結局辞めた人とかもいるけど、その人達のおかげもあるんだなぁって思うんだよね。（ゆ）一対一とか社内結束による経営側との直接対話じゃ絶対的に労働者側は弱いからね。下手すれば結束を切り崩されるし。（し）色々難しいんだね。給料ももっと上がらないかなぁ。これ、労組に駆け込んでもダメかな？（ゆ）社外労組は専門家達だから、何とか理由を捻り出して強い要求をすると思うけどね。（し）へぇ、そうなんだ。まあ正直そこまでしなくてもとは思うね。誰かやってくれればなぁって感じ。（ゆ）他力本願だね。まあいたずらに社内をかき回したくないというのもあるだろうから、そこはバランス感覚だね。（し）日本ではあまりストライキって聞かないね。やってないの？（ゆ）やってないことはないけど、この数十年間大手メーカーは良い労使関係を維持しているね。経営の透明化が進んで交渉がスムーズだよ。（し）韓国はなんであんななのかな？（ゆ）根本には経営者は搾取しているという古い共産主義的な考えが完全に根付いてるんだよ。まあ韓国ならではだね。（し）そっか、日本は違うんだ・・・。（ゆ）かつてはそういう勢力も強かったみたいだけど、今はそうではないらしいよ。双方が協調優先で相互理解で賢くやってるんだよ。（し）さすが日本だね。韓国の喧嘩っぽいところもならではって感じがする。
（し）今回はちょっとためになったかな？わたし「しらゆき」のコーナーは閑話ですけどねぇ・・・🥰今回は引き続き習い事シリーズです！以前ちょっとお話ししましたが、ワイン教室というのに通っていたんですよ！その時のお話です😋
あつまれ！しらゆき姫のてんこ森
第092話 しらゆきさんとワインの思い出
（し）「あつまれ！しらゆき姫のてんこ森」お話の一覧ページはこちらです！