#0235 中国政府、メーカー共々責任逃れ?HUAWEIの突然燃えた折り畳みスマホと中国の社会システム
しかしメーカー調査の結果では原因は見つからず、メーカーとしては補償できないということです。
所有者は第三者機関の検査や地方政府へ訴えるなど、様々な方法を駆使しようとしています。
今回の3行まとめ!
- 燃えた高級スマートフォン
- 原因不明!謎の発煙
- 補償なし?どういうこと?
このスマートフォンの所有者は柳州市にあるレストランに食事に訪れ、注文をしようとしたところスマートフォンが突然煙を吹き出したそうです。
テーブルに燃え移るのを防ぐために床に落としましたが、友人が爆発を心配したので外に退避。煙は20分ほど続いたそうです。
所有者によると、スマートフォンは充電をしていたわけでもなく、突然煙が出たと言います。多くの人が目撃しています。
テーブルには電気もなく、火の元もなく、水さえも出ていない状態で、完全に電話の自然発火だったと話しています。
電話は動作しなくなり、折り畳み式の画面すら開かなくなったそうです。
所有者はサポートセンターに電話、するとサービスショップに電話を持っていくよう指示され、工場に送ることとなりました。
検査の結果、内部の燃焼と外装の燃焼部分が一致しておらず、品質の問題ではないため補償はできないとの回答でした。
正式な試験結果を要求しましたが提供を拒否されたそうです。第三者機関に電話を持ち込むか、法的手段で補償を得ることができると回答しています。
所有者は現在、サービスを介さずメーカーと直接やり取りしていますが、回答はないようです。
また、地方政府のホットラインに苦情を入れましたが、メーカーの所在地である深圳市にたらい回し。現在苦情申し立ての手続きを行っているそうです。
編集所感
今回の概要!
- 発火自体は時々起きる
- お互い腹の探り合い
- 中国ならではのたらい回し
もちろん製造工程上の問題で特定機種で多く事例がみられる場合は大きな問題となります。
今回の発火事故から、HUAWEIの折り畳み式スマートフォンは全て危険だと話を飛躍させるのは適切ではないと思います。
とはいえ、よく見られるようなバッテリーの損傷や加熱によってもたらされたものではないというのが非常に気になる点ですね。
今回所有者は非分解検査を要求したため、詳細な情報は得られていないという事です。それにしても検査報告書くらい提出してよ。
なぜ提供しないのか?ユーザがメーカー証明付きの検査報告書を悪用する恐れがあるからかもしれませんね。お互いを疑っているわけだ。
あ、ちなみにこの折り畳み式スマートフォン、1万8,000元もするそうです。日本円だとなんと30万円!高い!!
購入してから1年も経っていなくて、保険にも加入していたそうです。えっ?保険に加入してたのに補償ないとかあるの?
どうやら非分解検査なので、パーツを入れ換えたかどうかが確認できず、そのため補償できないとか・・・。なるほど、まだ相互不信がある状態だからですね。
ただ、バッテリーが膨らんだりもしていないし、バッテリー素材の漏出も確認されなかったとのことです。
なぜ所有者が分解検査を要求しなかったのかは謎ですが、メーカーに依頼した場合、事実を都合よくねじ曲げられることを懸念したんでしょうか。
直接的な利害関係のない第三者機関に委ねるというのは賢いのかもしれません。こういうのも中国ならではなのかな?
日本ならこういう発想をする人って多分いませんよね。まあメーカーとトラブルになることはもちろんありますけど。
ただ、最初からメーカーを疑うということはないですよね。スマートフォンを疑うようなメーカーから購入しないし。
でも考えてみましょう。例えば中華フォンを買ってすぐに故障してメーカーの対応に不満があったとしたら・・・。
そうなればわたしも分解修理を委ねるのは躊躇するかもしれませんね。なるほど、そういうことか。
この地方紙の記者もこの件には興味を持っているようで、色々と取材を重ねているようです。
例えばシリアル番号をサービスセンターに確認し、HUAWEI純正品であることを確認しています。
ほら、中国は偽物天国なので、偽物はいくらでも転がっています。それを考えると中身の一部が偽物だった可能性も残されています・・・。
問題はまだまだあります。所有者がメーカーと直接やり取りをしようとしてもメーカーからの反応がないということ。
記者も同様にメーカーに連絡し、その際に24時間以内に回答すると約束されたそうですが、連絡はないということです。何これ逃げてるの?
メーカー対応がこんななので地方政府、要するに行政に頼るしかないのですが、地方分権が進んでいるためここは縦割り。
これは国の制度なので仕方ないですが、ちょっと面倒ですよね。なぜ消費者がわざわざ別の地域の窓口に連絡しなければならないのか・・・。
ま、これは本当に制度の違いなので、よそさまは大変だなぁと言うだけですね。日本も道州制になるとこんな風になるのかな?
現在は深圳政府に問い合わせたところ、販売者の情報が不完全なので、販売者情報を確認しているという事です。
中国社会の仕組み上、とにかく面倒だということがよくわかります。偽物で溢れ、メーカーは消費者を、消費者はメーカーを疑う。
信頼というものがほとんどなく、発火原因も謎、さらに端末が純正品かどうかすらまだ分かっていません。
これで分解検査をして純正ではなかったと判明した場合、この所有者はゴミ製品に30万円も払ったことになりますね。
中国の通販は恐いなぁ。わたしもしょっちゅう失敗していますし、Amazonなんかのも不完全なもので溢れていますからね・・・。
お〆め
あつまれ!しらゆきのてんこ森
第64話 しらゆきさんのネガティブ思考の日
最近は駅とかデパートのトイレにある、あの温風がでるハンド乾燥機?使えなくしてるよね。
コロナウイルスが飛ぶからなのかなぁ。だからハンカチは持ち歩かなきゃって思ってるんだけど。
そういえば「日本人はなぜハンカチを携帯し続けるのか」っていう記事が中国メディアで紹介されたらしいよ。どうでもいいニュースだけど、日本人は上品でいいねっていう記事だったよ。
(参考)網易 2021/05/12
そういえば最近ポケットティッシュ配り見ないよね。これもコロナの影響だね。
もしそうなったらゆるりんのところに駆け込むかもしれないからね。そのときはよろしくね。ちゃんと料理もするから寝場所だけ借りるね。