中国がWHO調査に非協力だった?提出されなかった初期データと中国の負けない情報戦の戦い方

#0184 中国がWHO調査に非協力だった?提出されなかった初期データと中国の負けない情報戦の戦い方


(ゆ)WHOの調査団に対して中国側が起源の解明に重要な生データの提出を拒否していたと報じられています。
しかし中国側はもはや調査は終了し、問題なかったと自らの潔白を宣伝しています。 その背後に隠された中国のワクチン戦略とはどういった狙いがあるのでしょうか?

今回の3行まとめ!

  1. 政府の主張を強要する中国側
  2. 重要データの不提出
  3. 海外からの冷凍食品が問題?

(し)中国の科学者が新型コロナウイルスパンデミックの原因追及に役立つとされる生データの共有を拒否したとWHOの独立調査員が明らかにしました。


1月に武漢入りし、27日間にわたって中国側と共に調査を行いましたが、中国側は調査団の執拗な質問とデータ要求に不満を示したようです。


中国側はウイルスが海外から中国に伝播した可能性があると主張し、発生源に関する政府の説明を受け入れるよう調査団に促したようです。

WHOの調査団は、データに基づかない判断は控えたいと回答したそうです。

中国側は、患者の詳細なデータをまとめるための十分な時間が無かったため、要約のみを提供したと調査団に伝えたようです。

調査団は生データやその他の情報を要求し続けましたが、これまでのところ初期のデータや詳細な患者の記録は提出されていないそうです。

中国側は、2019年10月に武漢で発熱や咳などの症状で92人が入院したことを認めましたが、コロナウイルスの痕跡はないとしています。

また、検査が不完全だったとしてWHOは更なる研究が必要としています。

中国側は冷凍食品による伝播の可能性を主張していますが、WHO側は中国国内で流通している野生動物の冷凍食品を調査するとしています。

ただ、冷凍食品から感染が拡大した可能性は極めて低いとしていて、一応中国側の要求に配慮したものと思われます。

編集所感

今回の概要!

  1. 中国起源からの回避
  2. ワクチンで逆転を狙う
  3. うやむやは中国の勝利

(ゆ)WHOの調査団の調査報告によると、武漢のウイルス研究所からウイルスが漏れ出た可能性は極めて低いという結論に至ったとしています。

トランプ政権が指摘したことなので、そもそもの信憑性も怪しいものですが、相手が中国なので巧妙に隠した可能性も否定できません。

中国側としては、少なくとも中国起源であるという結論に至らなかったという点に於いては満足していることでしょう。

これからは冷凍食品によって中国に流入したという主張を前面に押し出して、責任回避を狙うことでしょう。

しかし起源が中国になかったとしても、初期の感染を隠蔽して拡大させたことは紛れもない事実であって、そこから逃れることは許されません。

それを忘れさせるためにも今はワクチン供給に必死ですけどね。まあこのワクチンを武器に中国に集まるあらゆる批判の眼をかわそうとしています。

本当に目的のためには手段を選ばないというか、とんでもない国ですね。良くいえば純粋に国益の追求に集中しているとも言えますが・・・。

中国にとってワクチン開発と供給は、香港やウイグルなどの問題に対して黙らせる効果もあるので、本当にこれに力を注いでいます。

その成果が出ているのがウイグル問題であって、イスラム教への迫害であるにもかかわらず、中東諸国からの批判は一切聞こえてきません。

ウイルス起源の問題も人権問題も、最終的には数の勝負に持ち込もうとしているんですよね。

経済やワクチンによって味方を増やし、中国に賛同する多くの国があるとして、国際社会での主張を曲げようとしているのです。

まともに中国を批判できる先進国なんてほんの一部ですから、少数精鋭といえど、国際社会全体での理解を得るというのは難しいのです。

米国メディアはこぞって中国側が調査を妨げたとしていますが、WHOの調査員からは批判の声も上がっています。

これについては米国メディアも中国側の反発を誇張したかったためか、行きすぎた点があったようですね。

まあ、メディアというのは面白いことを書いて注目を集めたいのはわたしもよく分かりますが、度を超してはならないということでしょうね。

誇張まみれの中国政府やメディアと同じになってしまいかねません。

基本的に中国側から提供されたデータは政府の指導によって都合良く編集されたものではないかと思います。

なので加工が行われていない生データの提出を拒否されたのでしょう。

生データなんだからまとめる必要もないのに、まとめられていないから提出拒否って明らかにおかしいですよね。

これこそが中国側の準備が間に合わなかったものということと想像してしまいますね。

世界の利益になるような情報が得られなかったというわけではないと思いますが、期待したような発見はなかったようです。

世界は引き続きウイルスの起源が何であるかを追求していかなければなりませんが、中国の戦略によってそこから注目の目が逸れてしまいかねません。

そういった意味では今回の一連の調査は中国にとっては意味のあるものだったでしょう。

別に中国が起源ではないと決まったわけではありませんが、うやむやになって、熱心な注目から逃れることには成功したと言えますね。

お〆め

(し)これ、この前も少し話しましたけど、要するに何もなかったってことですよね?

(ゆ)何も無かったというか、何もハッキリとしたことはわからなかったですね。
そしてウイルス研究所から漏出したという可能性は極めて低いということになりました。

(し)これからどうなるの?

(ゆ)起源を求めて更なる調査が繰り広げられるでしょうね。武漢はまだその対象から外れたわけではありません。まだ中国を中心に調査が行われるでしょう。

(し)でも中国はもう関係ないみたいに言ってないですか?

(ゆ)言っていますね。あたかも中国はクリーンであるかのように、特に国内では言っていますし、海外にも触れ回っているでしょうね。

(し)結局わかりそうにないね。

(ゆ)中国は真実よりも自らの面子を守ることを優先しますからね。いつものやり方です。情報公開せずに保身に走る。

(し)いつもなんですか?

(ゆ)常にそうなんですよ。大躍進の失敗も、文化大革命も、天安門事件も、そしてチベットやウイグルも、情報を公開しないことでくぐり抜けてきたんです。

(し)じゃあ困った時はそうするって決まってるんだ。

(ゆ)そのようですね。むしろソ連が情報公開を進めていって崩壊したのを目の当たりにしていますからね。
シリアの混乱も、政権によるSNSの解放が対立を拡大させる結果となりました。

(し)だから北朝鮮もあんな風にしてるんですかね?

(ゆ)そういうこと。不都合な情報が国中を駆け回ると民衆の怒りが政権に集まりかねないからね。
そういう意味では習近平はうまく情報を操作し、民衆の怒りを政敵や国外に向けてここまでやってきたわけですよ。

(し)じゃあ頭がいいってことになるんですかね?

(ゆ)切れ者であることは間違いないでしょうね。派閥をぶち壊して独裁体制を作ったんですから。

(し)そんなことまでしたんだぁ。

(ゆ)そう。今は思うがままに中国を作り上げてるよ。それがこの結果。
ワクチン政治で世界を翻弄していますしね。

(し)中国ワクチンってどうなの?

(ゆ)実際の効果がそこそこだとしてもより多くを供給できるかがポイントなんですよ。
先進国同士がお互いの連携のために供給の約束をし合う間に、中国は途上国に供給して賛同を得ようとしています。

そういう地道な票集めの結果が今の中国の国際的な地位を作っているとも言えるんですよ。

(し)ふーん。じゃあ中国寄りの国って多いってこと?

(ゆ)現実にはそうなんです。なのでこうした世界的な感染症問題でも面子を保ちつつ、リーダーになろうとしてるんですよ。

(し)恐いですね。どうすればいいんですか?

(ゆ)面子を潰すしかないんですけどね、その弱点を必死で隠すところを暴き尽くさないといけないです。

(し)情報の戦い?みたいな?

(ゆ)そういうことになりますね。中国は手強いですよ・・・。



(し)最近は中国の話題が続きますね!わたし「しらゆき」のコーナーは毎回関連のないお話です!🥰
この顔になりたくない男ランキングにあの人が入ってました!政治家さんですね。わたし、不人気顔にはある法則があると思うんです。なんとなくですけど・・・😊

あつまれ!しらゆき姫のてんこ森


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