#140 BTSの韓国戦争発言に激怒した中国ネットと広告を取り下げたサムスン電子など大企業
今回の3行まとめ!
- BTSの韓国戦争発言
- 両国から除外された中国ネットの怒り
- サムスン電子とFILAは製品や広告を削除
それとともにサムスン電子やFILAといった大企業は、中国でのBTSの広告を即座に取り消して波紋を呼んでいます。
BTSは韓米関係の発展に寄与したとして「ヴァン・フリート賞」を受賞し、受賞所感で朝鮮戦争に触れたそうです。
リーダーのRMは「今年は韓国戦争70周年で、我々は両国が共に経験した苦難の歴史と多くの男性と女性の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と発言しました。
中国ネットはこの両国という表現を問題視。
ウェイボーでは「国家の尊厳に関する事項は絶対に容認できない」
「中国のファンが多くのお金をBTSに使ったのにこれは何だ?」
「抗米の支援の歴史を知らずに戦争で犠牲になった中国軍人を尊重せず侮辱している」など痛烈な批判が飛び交っています。
サムスン電子の公式ストアからはGalaxy S20+ 5G BTS版とGalaxy Buts+ BTS版が削除されたようです。
イタリアのスポーツブランドFILAもウェイボーアカウントのバンドプロモーション投稿を削除しました。
中国人ファンの中には「K-POPグループを追いかけるのを辞める」「BTSのファンクラブを脱退した」と失望の声を挙げています。
編集所感
今回の概要!
- BTSの政治関連騒動
- 発言に問題があった?責任は誰に?
- 中国政府のこれからの対応
HIP HOPを取り入れた楽曲とキレのあるダンスパフォーマンスは世界で受け入れられているということです。
これに関しては批判するつもりもありません。韓国の芸能分野における世界戦略が生み出した一つの成功でしょう。
一方で発言や主張に関しては時々波紋を呼んでいます。
メンバーの一人が着用していた原爆Tシャツ騒ぎに関しては日韓両国の芸能交流に冷や水を浴びせた結果となりました。
また、過去にも台湾を国だと認める発言をして中国ネットからの反感を買ったこともあるそうです。
多分台湾でコメントしたのを今回のように曲解しただけだと思うけど・・・。
今回のヴァン・フリート賞というのは、朝鮮戦争に参戦した米国の将軍を讃えるために米国の韓国系非営利団体が作った賞とのことです。
過去には米韓の政治家や財閥の会長などが受賞しているようですね。
比較的どうでもいい賞です。
この団体も米国に住んでいる韓国人や韓国系だから、特に右翼というわけでもないと思う。
あの、韓国で星条旗を掲げて朴槿恵を賛美している人たちとはちょっと違うでしょうね。
米韓関係に貢献した人を表彰するので、ここで中国について触れる必要は全くないわけです。
米韓の友好関係、そしてヴァン・フリート氏が朝鮮戦争の英雄であったことから朝鮮戦争に触れるのも仕方がないと思いますね。
そこにわざわざ中国を入れたらそれこそ気持ち悪い内容になりそうで恐い。
マネジメントがもの凄く冴えている人であれば、中国への配慮に気付いたかもしれませんが、まさかこんなことで怒るとは思いもしなかったでしょう。
BTSにとって中国のマーケットがどれほど重要かは分かりませんが、今回の発言に対して別に中国人以外は何とも思っていないでしょう。
記事でも一部の中国人の反発があったとされていますが、大部分は気にしてなかったりするんじゃないかとも思います。
ポイントとしては、中国が国としてこれを大きな問題と捉えるかどうかですね。
最悪の場合はTHAAD報復の時と同じように、韓国芸能のボイコットにまで至る可能性もあります。
中国としては反中が世界で盛り上がる中で、韓国を敵に回したくないという下心もありますから難しいところです。
ただ、こういうネットの騒ぎというのは一時的なものですから、それを深刻に捉えるのは行き過ぎな気もしますね。
わたしは一つ気になる点があります。
中国政府ベッタリの環球時報が12日の午前中にアップした記事が、早速削除されています。
英語版のGlobal Timesにはそのまま残っていて、それを中国語に翻訳したものは今のところ健在です。
この中国政府の削除はどちらの意味なのかが気になりますね。
結果はそのうち分かると思いますが、中国政府はこの問題を大きくしたくはないということなのではないかと思います。
どのみちサムスン電子のスマートフォンやヘッドフォンは中国ではお蔵入りでしょうが、それ以上は何もしないという態度ではないかと思います。
これを韓国への借りとして、何かしらを要求してくるかもしれません。
おっと、中国外務省がコメントを出していますね。やはり韓国との協調路線を進みたいようでなだめるようなコメントです。
(参考)央视新闻 2020/10/12
サムスンもどうせ中国では大して売れない商品だったから、よその国で売ればいいだけでしょう。
よって今回は大事には至らないだろうと予測して終わります。
中国人と中国市場に進出した企業がちょっと騒いだだけで、ほとんどニュースでも何でもなかったです。
お〆め
芸能に関しては国内上位の大学に芸能関連学科がたくさんあって、本格的に学べるようになっているようですね。
そこは日本の民間演劇グループや弱小事務所のアイドル育成とは完全に違っています。
映像なんかに関してもそうですね。ただ個性の創出には苦心しているかもしれません。
でもその通りで、最近話題になっている学術会議みたいなのもそうですが、偏った考えの官僚や学者さまのおかげで日本の大学では無理のようですね。
ほら最近ではBTSのメンバーの兵役義務を延期しようとしたりして。
そして・・・また衣替え?
で、なんで七分袖にするの?