#0098 韓国の提案拒否の米国!在韓米軍削減もあり!
文在寅大統領は従来通りの5年毎の交渉を。トランプ大統領は年単位交渉で今年は13億ドル(約1,400億円)を提示したが双方が拒否したと報じています。
そのため交渉は完全に行き詰まった状態となっています。
今回新たに提示された在韓米軍削減案は、先日ドイツの駐留米軍削減を決定したことと同様に、世界的な駐留米軍削減の一環だという事です。
現在在韓米軍は2万8,500人規模。これをどの程度削減する案を出すかについてはまだ分かっていないようです。
昨年2019年米韓両国は、前年よりも8.2%引き上げの9億2,600万ドル(約1,000億円)で合意しました。
しかしその時米国トランプ大統領は5倍引き上げの50億ドルを主張したとされています。
そこで文在寅大統領は50億ドル以上を5年に分けて支払う案を出したとされています。
最初の年は13.6%引き上げ。2年目以降は毎年7%ずつ引き上げるというもので、最後の年には13億ドル(約1,400億円)を支払うというものです。
トランプ大統領の50億ドルという法外な要求は、交渉の手始めに巨額を提示したに過ぎず、真に受けるものではないと推測されます。
こうした巨額提示や韓国への高額提示は日本に対しても圧力をかける意味もあるとされていて、トランプ大統領の再選へのアピール材料という意味合いも強いと考えられています。
編集所感
ただ、削減規模にもよりますが、米国としては韓国案での分担金増額プラス兵力削減、または金額現状維持プラス兵力削減となるのではないかと思います。
もしくは兵力の大幅削減に加えて減額ということも考えられるでしょうが、これは双方にとっても現実的ではありません。
韓国としては兵力微減で分担金も微減、この辺りが落としどころかと思います。
現在韓国が絞り出した13%増の案をトランプ大統領が一蹴し、あくまで50%増を主張しているとされていますが、これにはトランプ大統領の数値的目標があるのだと思います。
文在寅大統領が示したとされる5年間分割案では分担金が5年で1.5倍になるということになります。
しかしトランプ大統領が一つの目標としている数字は5年間で2倍なのではないかと思いますね。
選挙演説で駐留費を5年で2倍にする。今年はこれだけ増額して順調だ。こう言いたいのではないでしょうか。
ここに決定的な大きな溝が生じていると思われます。
トランプ大統領としては内容よりも数字というわけです。なので韓国側の数字が気に入らなければ拒否するまで、ということです。
文在寅大統領が提示した案はこれまで米韓の間で慣例的に行われてきたものとほぼ同じであり、数字的な違いはあっても多くのアイディアがあるわけではありません。
そもそもその方式と内容に不満を抱いていたトランプ大統領が毎年交渉に強引に切り替えたわけです。
毎年なら毎回交渉によって大幅増額のチャンスがあることと、毎年削減するチャンスがあるからということでしょうね。
5年間縛られるのは米国にとってそれほど良い話ではないというのがトランプ大統領の考えでしょう。
まあ北朝鮮との交渉が上手くいけばより自由度が必要とされたでしょうから・・・。
韓国としては基地従業員の人件費だけは支払われたので、この際とことんまで粘って、トランプ大統領が落選するか、選挙のために焦ることを期待しているのでしょう。
ここまで粘ったのだから今更焦ったりはしないか・・・。
我慢比べが続くと、トランプ大統領としては韓国の低すぎる額には決して屈しない、満足しないと逆にうまくアピールしそうですけどね。
じゃあこれに対してバイデン氏がどうできるかですが、どうするんでしょうね。以前の路線、同盟国との協力を強調すると思われますけど。
お金が関わるところなので、選挙戦では触れたくないところでしょうね。
トランプ大統領は韓国にとどまらず、シリアやアフガニスタン、イラクの兵力削減も検討しています。
日本も例外ではないですね。
日本にも韓国と同様の交渉を持ちかけてくる可能性は高いです。毎年交渉、目標は5年間で2倍。
よく負担割合は各国違って、韓国の40%に対して日本は74.5%だから増額は避けられるという意見も耳にします。
ただトランプ大統領はそういう数字は無視する可能性はありますね。有権者に細かく説明できないですから。
現状に対していくら増額できるか。この最終的な数字が評価のポイントだと思っているようですから、負担割合がどうこうという理屈には耳を傾けないと思われます。
もしくはどのくらい兵力を削減した結果、どれだけ米国側の負担を下げられたか。
とにかくこうした目に見える数字を重要視してくるでしょうね。
数字はパーセンテージで言うのかドルで言うのか分かりませんが、メディアはこういう見える数字は厳しく突いてくるので、それは意識してくると思います。
これに関しては幕が上がらなければわからないですね。
ボルトン氏によって手の内までバラされましたから・・・。
しかもトランプ大統領が再選しなければ恐らくこれまで通りとなるでしょうから、これに関してはまずは結果待ち。
トランプ大統領としては選挙用に大きな事を言ってくるでしょうが、とりあえずは放っておけばいいでしょう。
対中国という側面を米軍共々どのように捉えているのか分かりませんが、南シナ海での増長を防ぐために、戦力や費用をどのように配分するかが注目されます。
韓国の話に戻りますが、わたしは現在過剰な兵力だと思いますので、韓国政府が思い切って在韓米軍削減に舵を切り、分担金は現状維持ライン、これが現実的だと思います。
バイデン氏が兵力削減を言い出さなければいいですけど、変更するのは面倒だからこれまでどおりかな、あの人は・・・。
まあ文在寅大統領が余計な提案をしたから、大統領が代わっても5年目に50億ドル以上になったりしそうだけど・・・。
お〆め
さらに兵力削減となると兵器なども減らすでしょうから、その他の経費も減るんじゃないでしょうか。
基地の規模が減れば基地の従業員の人件費、日本の場合はこれがかなりの割合を占めているようですが、これも削減できますからね。
偵察機も無人化しましたし、次世代では戦闘機も爆撃機も地上兵器も無人化していくなんて話もありますから。
韓国軍自体も若者が減って規模を縮小する代わりに兵器開発を進めていますからね。今は世界的にこういう流れになっていきますよ。
で、韓国はひたすら耐え忍ぶんですね。
トランプ大統領に賞賛された周辺国は再選を望んでいるでしょうけど。
そして・・・
そうじゃなくて。わたし、ドラマや映画を見抜く力があるんです。