#0070 中国マスクバブル崩壊!!規制強化でメーカー大量倒産!
中国が作り上げたマスクバブルは、あっという間に弾けてしまうということです。
世界的な新型コロナウイルスの流行で世界中でマスクの需要が急激に高まりを見せ、中国では相次いでマスク製造に乗り出す企業が現れました。
この半年足らずで2倍近くに増え、現在は16万社の関連企業があるということです。
日本でも一時期はマスクの一般供給が激減し、薬局やスーパー以外のマスクと関連のない商店などで高額で販売されていました。
今は供給過剰で価格も大幅に下落し、仕入価格で売っても売れない状況になっているようです。
中国で5月のマスク販売は前月比で15~20%減少し、価格も半分近くにまで減少したということです。
一時期異常に高騰し、乱高下を繰り返したマスクの材料メルトブロー不織布価格が大暴落したことも一因とされています。
中国が当初輸出したマスクの多くが不良品扱いを受けたため、中国政府は4月初めに規制を強化しました。
これによって行き場を失ったマスクが市場に溢れることとなったようです。
さらに欧米諸国は認証基準をクリアしないマスクは輸入しないとしたことや、中国国内での輸出証明書取得が厳格化されたことも関連しているようです。
欧米諸国に輸出する場合、現地での証明書を取得しなければならないケースも増えてきて、輸出はより一層困難になっているようです。
欧米諸国では一部の規制を緩和したとのことですが、品質など技術要素は緩和されず、基準を満たさないマスクは行き場がありません。
(参考)新浪新報 2020/06/09
また、医療用N95マスクと同等とされる中国の独自規格KN95マスクも、
ごく一握りの企業だけが欧米での受け入れを許可され、残りは行き場を失っています。
中国では商店にもマスクが並んでいますが、オンライン販売のものに価格で負けていて、ほとんど売れていないそうです。
中国の業界関係者は、今年下半期で95%のマスク製造業者が倒産すると警告しています。
編集所感
一時期中国のマスクは品質が問題となって、中国政府がそれなりに対応したことで輸出量が減ったということのようです。
それによって国家間のやり取りではゴミマスクの流通が減ったということでしょう。
両国家の目が光っているところではきちんとした製品が流通しているということです。
これを最初から中国が行わなかったので、著しく信用を失いましたね。
おまけに欧米諸国からは中国が感染症を機に影響力を強めようとしていると警戒までされて・・・。
中国の計画ではこれで欧米諸国からも尊敬を集めるはずでしたけど、完全に逆効果になってしまい、脱中国を招く結果となりました。
マスク外交などと言われていましたけど、中国ならではの致命的なミスで失敗に終わったということです。
中国製=低品質。こういう考え方はある部分では成り立たなくなってきたはずです。
しかしそれは中国で製造をしているメーカーの品質管理が行き届いている場合で、そうでなければゴミが量産されています。
もちろんこれは中国に限らずですが。
わたしも先日中国でちょっとした部品を購入してみましたが、期待も空しく低品質のゴミが送られてきました。
まあ大体こういうものです。
ちょっとしたものなんですけど、こんなのもきちんと作れないんだなと、本当にガッカリですね。
むしろどうやって大量の不良品を作るのか。検品しないのかと。
恐らく自社製品を使ったりしないんでしょうね。使えないから。
低品質マスク製造業者もそうなんでしょうね。
不織布にはグレードがあって、濾過率によって金額も違うそうです。
80%以下の物はそもそも販売もできず、間違って仕入れた業者はゴミを買ったことになるそうです。
通常は95%以上が使われていて、それ未満の物が激安販売されているとのことです。
今や普通の布マスクでも問題ないようなので、ゴミに大金を支払わなければというところだと思います。
それよりもこれから暑くなるので、その対策の方が必要ですね。
中国が失敗したのはマスクだけでなく、防護服や検査キットでも軒並み中国品質で評判を落としました。
色々と苦しい言い訳をしたり、フィリピンやオーストラリアなどには変に圧力をかけたりしたようですけど、こうした行動が国家の信頼を失わせるわけですよ。
そもそも医療物資の輸出管理がお粗末だったという中国政府にも問題があったわけで、
大号令を掛けてゴミを量産させ、どさくさに紛れてこれらを右から左に流そうとしたら案の定の結果になったわけです。
ところが中国政府にとっては意外な結果だったらしく、一体何を夢見ていたのか、無責任さにはほとほと呆れます。
自国の製造業の品質をどうやら中央の方達は自覚していなかったようです。
ゴミおもちゃを輸出するのと医療物資を同一視していたわけですから、こんな国が世界の防疫に対して指導的立場を取るだなんてちゃんちゃらおかしいです。
勘違いは続いていて、米国がWHOから抜けるなら、その穴、即ちお金の話ですけど、それを中国が埋めて、指導的立場を取って変わろうというんですね。
これも下手をすればWHOを牛耳るどころか、中国以外の欧米先進国で作ったWHOに変わる国連と関連のない保険機関が作られて勢力が二分するかもですね。
昔はポッと出のお金持ちを成金などと揶揄したわけですが、お金だけ持って道徳心に欠ける成金国家には、経済依存、あるいは経済属国化している国しかついていかないということですね。
今回はマスク成金もわずか1ヶ月ほどでマスク破産に転じたようで、中国型市場主義のマヌケな一面を見せてもらいました。
少なからず防疫大国のコスプレをしようとして自国の経済にダメージを与えたことになったようです。
この経験が今後に活きればまだよいですが・・・。
お〆め
それと中国政府が管理できていない販売経路から次々と物が流れてしまったということだと思います。
じゃあそういうので不当に儲けた人がいっぱいいるんですかね?
ところで正規ルートだったものは問題なかったんですかね?
管理強化をしたということは、それまで管理がずさんだったことを認めることになりますから。
あの、欧米の基準をクリアしたと認証を受けたものだけですけど。
ただ外装に書かれていることが信じられないとなると、それはもう信用の崩壊ですから。それが問題ですね。