#0068 韓国を徹底批判した北朝鮮!南北友好ムード終了へ
6月4日に労働新聞を通じて金与正朝鮮労働党中央委員会第一副部長。
今はこんな肩書きのようです。が発表した談話は韓国を徹底的に批判するものでした。
(参考)労働新聞 2020/06/04
金与正は対南事業を総括する第一副部長ということだそうで、談話では金剛山観光、開城工業団地、南北連絡事務所の閉鎖も検討すると語られています。
発端は北朝鮮離脱住民という団体が行っている対北朝鮮へのビラ散布の禁止法案の検討で、これが表現の自由か憲法の平和統一の精神に反する行為かといった議論が韓国では行われています。
談話では、脱北者は共和国の裏切り者であり、ビラ散布は敵対行為だとして板門店宣言と南北軍事合意書で禁止が明言、明記されたものだとしています。
これを受けて北朝鮮の各メディアは韓国政府の対応を徹底批判しています。
文在寅政権を史上最悪の無知無能政権と名指しし、南北関係を発展させるどころか膠着させ、民族の期待に応えられない。
南北関係の改善と騒いでいるだけで、その裏では何の実用的な措置も取らず、同族対決を煽る騒ぎを延々と繰り広げているなどと批判しています。
この中では誰もあえて望まなかった平壌市民へのスピーチという特大のもてなしまでしてやったとまで書かれています。
韓国の専門家はこうした動きを、米国トランプ大統領の親書によって進展するはずだった米朝対話が進展せず、
中国に期待をかけたが感染症対策で外交日程が停止。
相次いでミサイル発射を行うも、これも感染症関連報道で注目を浴びず、埋もれていく米朝対話を再開させるための布石ではないかとしています。
(参考)中央日報 2020/06/07
編集所感
金正恩健康不安説で一時は一躍世界の注目を浴びたものの、相変わらず世界からは無視されている状況です。
米国で行われる大統領選挙でも、トランプ大統領が北朝鮮に対して何をしたかというよりも、現在進行形の中国とどう対峙するかが一つの大きな争点となりそうで、ほぼ無視された状態です。
北朝鮮としてはこれから何とか騒ぎ立てて注目を集め、米朝問題の解決を功績の一つとしたいはずのトランプ大統領を焦らせ、交渉を優位に進めたいという考えがあると思います。
あれだけミサイル発射を繰り返しても、米国や日本はおろか、世界中がほとんど無視してしまったので、何かをせねばと焦っているかと思います。
6月15日は2000年に合意した南北共同宣言からちょうど20年になるようです。
これを足掛かりとして韓国政府の対応を批判することで韓国を動かし、再び米国へのパイプを使って米国へと辿り着けないかという狙いがあるようです。
米国が余りにも無視するのでこんな回りくどいことをするほかないのですが、韓国メディアは慰安婦関連報道で忙しいようで、扱いは小さいですね。
発言や記事は非常にエスカレートしていて激しい文言が飛び交いますが、韓国からするといつものことなので、特別な注目はないようです。(連絡事務所通信断絶後、大騒ぎになっています)
そこで観光や工業団地、連絡事務所の閉鎖にも触れたり、文在寅大統領を徹底批判していますけど、どうやらどれも響いていないようですね。
新型コロナウイルスが世界を変えてしまったと言われていますが、北朝鮮は別の意味でも世界から分断されてしまったようです。
これなら大感染して注目を浴びていた方が良かったんじゃないでしょうか・・・。
そうなるとつけいる隙を与えることにはなりますが、今の丸無視状態よりは随分マシだと思います。
久し振りに労働新聞や我が同志といった北朝鮮の官営メディアを見ましたが、言葉が汚いですね。
排泄物とか野生動物以下の人間醜物、雑種の犬などなど、日本語で言うところのクソとかチクショウとかなんでしょうけど、まあ精一杯罵っているということなのでしょう。
あと、先日金正恩委員長が久々に登場したイベントで、金日成の生誕を元年とする主体という元号が取り払われ、金日成や金正日の威光を徐々に消していくために主体という元号も使わなくなるのではという分析を紹介しました。
ただこうした機関紙やメディアではいまだに主体という元号を使っていますし、ホームページには二人を賞賛する記事や文言で溢れていますよ。
そもそもこの主体というのは北朝鮮の主体思想から来ているわけで、ソ連や中国のやっている共産主義ではなく、主体的な解釈に基づいて国が動いているということです。
主体と言えば聞こえはいいですが、自分勝手なデタラメ解釈と中ソは捉えていて、もはやデタラメ共産主義扱いを受けていたわけです。
それは今の国体にも反映されていて、彼らの声明やこうした新聞記事なども全て主体思想。自分勝手なデタラメ論なわけです。
真っ当な批判を受けても全て自分たちが正しいと主体反論、即ちデタラメ論で返してくるわけですから、もはや手に負えないどうしようもない存在です。
日本にしろ韓国にしろ、中国にしろ米国にしろ、よくもこんなおかしな連中を相手にしていたなとある意味感服します。
中国なんかは、もはや共産主義だとか自由主義だとかではなくて単に中国対欧米諸国の構図に変わりつつあるので、こんなデタラメ国家は切り捨てて、韓国とでも手を組んだ方がいいんじゃないですかね。
それの邪魔をしているのが核兵器なのであれば、うまいこと取り除いて政権を潰すなりなんなりしてほしいものです。
そうすればわたしは少しだけ中国を見直しますよ。中国の利益にもなると思いますしね。
一方で韓国は主体的に南北の対話を開始したわけですが、今や主体性をもってやっているのは南北の鉄道事業だけですね。
北からの反応はなく、米国からもきちんと了承を取らず、国内領域で自分勝手にやっているだけで、業者は仕事が出来てよいでしょうが、何の意味もない鉄道を敷いています。
かといってあのように北朝鮮に罵られた程度で態度を変えるわけもなく、第二の突破口は開けそうにないようです。
文在寅大統領はよくやったと思いましたが、左派政権の毎回のイベントが起きただけということになりましたね。
また次回の政権で騒ぐことになるでしょう。
米朝関係の不調の半分くらいを韓国の責任ということにされているんですが、韓国としても米韓関係が良いわけでもなく、自らの国益を失ってまで米朝のパイプを繋げるなんてことまではしなかったですね。
余りに米朝会談の結果が出ずに失望したことでしょう。
おまけに米国抜きで南北関係をどうにかしようとしても北は応じないわけですから、もはや手の打ちようがないんでしょうね。
ここでお得意の政治のダイナミズムで、身を捨てる覚悟で突破してほしいですが、感染症と慰安婦問題などでそれもできないですか。
もはや統一の夢を見るよりも中国の夢に乗っかった方が現実的なのかもしれません。
新型コロナウイルス責任論もいいですが、こんなデタラメ国家を作った米国、ソ連、中国を糾弾したいですよ。
彼らには責任を取ってもらって、あの場所を手垢のないきれいな更地に戻してほしいものです。
お〆め
そして・・・
それがその上司の鼻マスクが話しているうちにどんどんずれてきて、口までこんにちはしてくるんです!