#0048 韓国議員の金正恩99%死亡説!大外れで結局謝罪!
「金正恩委員長は歩けない。死を確信している」と話したのは北朝鮮から脱北し、4月の総選挙で当選したテ・ヨンホとチ・ソンホの2人の議員で、彼らに対する批判が集まりました。
2人は信頼できる北朝鮮の内部消息筋であるということを根拠に信憑性のある情報だと主張していましたが、不確かな情報で韓国国内を混乱に陥れたことになりました。
与党共に民主党からは「根拠のない主張をしたことに対して国民に謝って反省する態度を見せるべきだ」
「つまらない功名心こそ国家安全保障を危うくする主犯」などと厳しく批判されています。
対北朝鮮専門家は「金正恩健康不安説に対して関連専門家が予測して展望できるが、それなりの根拠と情報を持って慎重に合理的に説明しなければならない」とし、
盗聴情報や人工衛星写真資料、偵察情報などは政府だけが接することのできる情報であり、脱北者を通じた情報は推測や伝言で信頼性は低いと指摘しています。
(参考)中央日報 2020/05/03
(参考)中央日報 2020/05/03
大統領府はこの2人に対して「常識的に推論してもとんでもない主張という立場」として不快感をあらわにしています。
加えて「手術は受けていないと判断している」とし、簡単な手術もないかという質問にもそうだときっぱり否定しています。
2人は依然として「健康状態に問題がないか、結論に飛びつかずもう少し見守ろう」「この20日間健康には何の異常もなかったのだろうか」と主張し、はっきりと謝罪はしませんでした。
(参考)メディアトゥデイ 2020/05/02
(参考)メディアトゥデイ 2020/05/02
ある野党議員は彼らを擁護し続けました。
しかし5月4日になってテ・ヨンホ議員は「去る二日の間多くの叱責を受けて私の一言が及ぼす影響を切実に実感した。理由如何を問わず国民の皆様に謝罪申し上げる」と話しました。
与党議員は「二人は公人である。単純な脱北者ではなく、今は大韓民国立法府の国会議員であれば、一言の重さが違う」とし「市場通りでおしゃべりをすることとは違うのだ」と話しましたた。
続いて「もちろんミスはすることがある。その後すぐに過ちを認めて謝罪をするのが正しい」
「国会国防委員会や情報委員会には絶対に入らないでいただきたい」と厳しく非難しました。
(参考)国民日報 2020/05/04
編集所感
太陽節に登場しないことに続いて長期間動勢報道がないことから推測したものですが、手術や重篤説はどうあれ、健康異常説は十分考えられるものでした。
死亡説はそこからかなり飛躍しているわけですが、元脱北者の2人にとっては十分な説得力があったのでしょう。
太陽節に登場しなかったことがそれだけ北朝鮮住民にとって異常だと映ったわけです。
一方でこのような分析があります。金正恩は昨年以降、金日成や金正日についての言及を一切止めていると。
そして今回の太陽節を欠席したのも、自分の時代を誇示するために、先人達への尊敬を減らしていくという戦略からではないかというのです。
先日公開された視察の映像では2020年と記されていましたが、金日成の生まれた年から数える主体歴が併記されていなかったことからも伺えるということです。
なるほどね。こちらも説得力がありますね。正しいかどうかは同様に分かりませんが、分析としてはありだと思います。
また、新型コロナウイルス報道で完全に北朝鮮の存在感が埋没しているなかで、ミサイル実験をしたもののほとんど相手にされていませんでした。
これを打開するには自分が雲隠れするしかない。それによって世界が注目すると計算ずくでやったのであれば、金正恩の思惑通りだったと言えるわけです。
世界はまんまと北朝鮮に注目するしかなかったというわけで、ひょっとしたら元脱北者の2人もそれに利用されてしまったということかもしれません。
さらにはこうして国内でも健康異常説や死亡説を流すことで、反対勢力をあぶり出す狙いもあったのではないかという主張もあるようです。なるほどね。
南北国境付近での銃撃については偶発的なものと韓国軍と米国ポンペイオ国務長官が発表しています。
すなわち特別な意図があったわけではないと分析されているわけで、死亡説を流した2人に対する警告でもないとされています。
北朝鮮は死亡説に対しては容認しているとも考えられるわけで、2人が踊らされた可能性は一層高まると考えてもよいのではないかと思います。
銃撃については韓国軍が明確な時間を伝えなかったり、ひたすら分析中という言葉を繰り返して具体的な説明をしていないため、野党からは北朝鮮を擁護するのかという声が上がっています。
韓国政府としては、これ以上事を荒立てたくないというのがありますから、方向性としては何事もなかったとしたいのでしょう。
そうしなければ先日始めた南北鉄道連結への取り組みが水泡へと帰してしまうからです。
基本的に韓国軍と大統領府は独立していますが、韓国軍が挑発や警戒よりも偶発を主眼とするのも危機管理としてはいかがなものかとも感じます。
韓国軍まで波風を立てたくないというのはちょっとどうかと思いますね。
金正恩の健康問題に関しては、いまだに手首に何か刺した痕があるとかNKニュースが報じていて、くすぶりを見せているようです。
テヨンホはすぐ後ろに控えていた車は普段はなく、金正日の末期にも待機していたものと同じ意味がある、歩けないから準備されているものとして食い下がりました。
しかし結局のところは総袋叩きにあって謝罪を余儀なくされたというところです。
厳しい批判に耐えられなくなったことと、これ以上持論を維持できなくなったのでしょう。
もう彼らの言葉には耳を傾けないでしょうし、口を開けなくなったでしょう。社会的に極めて厳しい制裁を受けたことになりましたね。
この今回明らかになった車両はレクサスのSUVモデルだと言われていて、複雑な経路を経て日本から北朝鮮に持ち込まれたとされています。
南北首脳会談の時のベンツもイタリアで購入して日本や韓国、ロシアなどを経由したそうですから、金正恩の好みで安保理の制裁違反をかわして密輸されたものだとされています。
(参考)朝鮮日報 2020/05/03
米国トランプ大統領は「彼が健康であってよかった」とコメントを出していますが、何と言うか、こういうことを気兼ねなく言えるというのも楽な立場ですね。
結局韓国政府は韓国の監視衛星や無人偵察機では画像が粗すぎて判断できず、それよりも10倍以上鮮明な画像を撮影できる米国の監視衛星や偵察機の情報に頼ったとされています。
ただそれならトランプ大統領やポンペイオ国務長官がなぜあいまいな発言を繰り返したのかも不明ですね。
北朝鮮も監視されていることは常に意識していて、混乱を狙った様々な策を講じたことで米国側の分析を容易にしなかったからかもしれません。
何だかんだで金正恩はどうにかして国内の反対勢力を抑え込んで自らの尊厳を高め続け、激動の国際社会でも何とか生き残っているわけですから、過小評価することはできないと思います。
今回久し振りに画面に登場したわけですが、はち切れんばかりにまで太った姿を見て、国民の不満が高まらないのかとも思います。
お〆め
そして・・・
結局わたしもしつこくやってたらできました。
ちなみにわたしのPixel2は対応していません。