韓国もアビガンか?レムデシビル失墜に一喜一憂


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#0042 韓国もアビガンか?レムデシビル失墜に一喜一憂


Financial Timesが抗ウイルス薬レムデシビルが臨床試験で効果が出ていないという結果が出たと報じたことで、世界が揺れ動いています。
(参考)Financial Times 2020/04/23

Financial TimesはWHOが審査段階を経ないまま誤って掲載されたレムデシビルに関するレポートを発見し、こう報じています。

WHOは即座に削除し、審査を行った後に再掲載するとしていますが、この内容を受けて世界的に株価が下落するなど失望感に溢れています。

臨床試験では237人のうち158人に10日間毎日投与し、投与されなかった残りの79人と28日以内の改善を実証しようとして行われました。

この実験の結果、レムデシビルが患者の状態を改善するという効果はなく、血液中のウイルスを減らすこともなかったとしているようです。

また、投薬したうちの18人の患者については投薬を中止するなど副作用が少なくないことが分かったようです。

4月16日には米国の医学専門メディアステータスニュースで臨床試験結果が報道されて大きく注目を集めていました。

最終段階である第三相試験では、多くの患者が呼吸器系の症状が大きく軽減し、一週間足らずで退院したと報じられました。

レムデシビルを開発している製薬会社ギリアドの株価は跳ね上がりましたが、より多くの患者を対象に臨床試験が行われるべきだという慎重論が出ていました。

ギリアド社は今回の結果に対し「この投稿にはこの研究の不適切な特徴付けが含まれている」

「この研究では十分に患者を観察していないため、統計的に意味のある結論を出すことが出来ない」と反論しています。

また「データによると、早期治療を受けた患者においてレムデシビルの有用性が示唆されている」と主張しています。

この報道を受けて、韓国ではレムデシビルの主原料「ヌクレオシド」を生産しているパミセルの株価が急落しています。

一方で新型コロナウイルスの抗体治療薬を開発しているセルトリオンヘルスケアと関連企業に期待が集まり、株価が上昇しているようです。
(参考)THE FACT 2020/04/24

編集所感


世界中が期待していたレムデシビルへの期待が一気に萎んでいますが、一部では中国の臨床試験結果を信じるのかという声も上がっています。

こうした大規模な臨床試験で結果をねつ造するというのはちょっと考えにくいですが、米中の関係が極めて悪化している背景を考えると可能性を全否定しにくいですね。

いぶかしく感じるところもありながら、臨床試験結果として提出されている以上はわたしは信用しようかと思います。

少なくとも世界の市場はそのように一定の信頼をして反応したわけですし、根拠もなく否定すれば事実を歪める可能性はあります。

追及や精査はそのうちまた結果として報道されるでしょう。

なのでこの結果について、製薬会社の反論もあることを理解しながら、現時点では一つの結果として捉えます。

様々な条件があったりと複雑な世界なので100%は信じないですけどね。

アビガンに生殖への強い副作用があることは世界でも知られていて、それを問題視する国と背に腹は代えられないと考える国の2つに分かれています。

生殖への影響は子供を産まない世代に対しては問題ないということで、ドイツなどは積極的に取り入れています。

どのように使われているか分かりませんが、ドイツは隔離解除者が7割を超えて、大感染したヨーロッパの国々の中でもいち早く克服を見せようとしています。

米国や韓国はアビガンへの拒否感が強いのは、それぞれ様々な思惑があってのことでしょう。もちろん副作用問題も影響しています。

米国はレムデシビルやヒドロキシクロロキンを推していきたいので、現時点でアビガンに対して過剰に期待することはありません。

ただこの結果を受けて方針を変えるかもしれません。

 韓国の方はご存知の通り、日韓関係の極度の悪化と、韓国自体はもはや医療がひっ迫していないこともあり、アビガンへの期待はある程度です。

戒厳令解除後はどうなるかわかりませんが、今は国産の治療薬を目指しているので、副作用問題の大きいアビガンへの興味はそれほどありません。

ただレムデシビルの権威が薄れた今、アビガンが自ずと台頭してきたわけで、韓国の製薬メーカーとしてもうかうかしていられないところです。

韓国はマスクの生産も安定してきて、週に2枚としていた国民へのマスク販売を3枚に拡大でき、医療用マスクや検査キットの輸出にも余力ができています。

中国がマスクや検査キットの販売で失態を見せ続ける中で、韓国はそれに変わる地位を狙っているのが現状です。

第2波への対応も怠れないでしょうが、恐らく準備しているでしょう。

これまでの状況を見ていても、集団感染が発生しても押さえ込めるんでしょうね。きっと。

戒厳令が緩和される5月6日以降、韓国がどのように立ち上がるかは見ものです。

台湾のように経済活動が少し動き出すかもしれませんが、世界が悲惨な状態である以上、輸出立国である韓国の回復は遅れるでしょう。

韓国は万一の保険としてアビガンを準備するのが良いでしょうが、日韓関係と今回の感染症対策成功国家のプライドで、自国の薬の登場を待つということになるのでしょう。

最善を尽くすよりもプライド。日本も韓国も同じということでしょうか。

お〆め


(ゆ)というわけで、副作用があるわけですけれども、もし感染したらアビガンはどうしますか?

(し)アビガンお願いします。

(ゆ)はやっ!今日は決断が早いですね。副作用の話は聞いていました?

(し)聞いてましたよ。あの、異常発育や奇形の子供が産まれる可能性が高くなるんですよね。

(ゆ)あ、ちゃんと聞いていたんだ。というか詳しいですね。

(し)いや、これは前に電話で話してくれましたよね。それを覚えていたんです。

(ゆ)なるほど。それは覚えていたんですね。珍しく。

(し)わたしはどうでもいいことだけきれいに忘れるんです。ちょっと内容が衝撃的だったのでさすがに覚えてますよ。

いつもそれほどテレビをしっかり見ているわけではないですけど、余り詳しく副作用については言っていませんよね。

(ゆ)内容が強烈だからか、妊婦に良くないくらいしか言っていませんね。

妊娠中でなければ影響はないだろうということですけど、ちょっと恐ろしいですよね。

(し)死んだら終わりなので、リスクを覚悟でアビガンお願いします。

(ゆ)お年頃の女性にとっては難しい決断ですよね。

(し)結婚出来て子供が産めるかも分からないし・・・。

(ゆ)それはお互い様です。わたしは年齢的にもういいかな。アビガンお願いしますで。

(し)とても寂しい方向に行ってますね、話が。

(ゆ)まずいまずい。どう切り替えましょうか・・・。

(し)はいはいはい・・・!えーっと・・・。あーっと・・・。

(ゆ)出てこないじゃないですか・・・。

(し)すみません・・・。頭の中が急に真っ白になって・・・。

(ゆ)こっちは真っ青ですよ。どうするんですか?

(し)これで終わります。

(ゆ)そんな・・・。視聴者の皆さんずっこけますよ。

(し)ご愁傷様です。

(ゆ)ギャグをやっている場合じゃないんですよ。

そうですね。他にも様々な治療に効果がある薬が候補として挙がっているわけですけれども、研究が進んでいる中国で今回のように次々と撃ち落とされているんです。

(し)じゃあ今回の結果は信用できるものということですか?

(ゆ)一応は信じて良いと思うんですけどね。その、注目を浴びているアビガンも中国で効果があると認められたわけですから。

(し)ふーん。韓国はどうなってるんですか?

(ゆ)韓国はレムデシビルに期待をかけていましたけど、残念ながら今回脱落ですね。

そしてトランプ大統領が強く推薦している予防薬、ヒドロキシクロロキンでの臨床結果を発表しています。こちらはマラリアの薬の類似品だそうです。
(参考)韓国経済TV 2020/04/22

感染者が発生した病院で、感染の可能性がある人にPCR検査をして陰性だった中から200人近くに投与して予防効果があるかどうか調べたそうです。

(し)で、結果はどうだったんですか?

(ゆ)32人に副作用が出て5人は脱落。それ以外は全員陰性という結果だったそうです。

(し)えーっと、これは予防効果があったっていうか、ただ単に誰もかかっていなかっただけじゃないですか?

(ゆ)そうなんです。ということでよく分からないので追加の研究が必要なんですって。

(し)えっ?全く意味のない研究だったってことですか?

(ゆ)高齢者がほとんどで、疾患を持っている方も多いなど対象者が偏っていたことと、投与していない偽薬グループとの対称性評価をしていないので、全く使えないデータだということです。

(し)意味不明な人体実験になったってことですか?

(ゆ)そういう指摘もありますね。

この薬自体は欧米でもまだ治療薬として使われていませんし、世界的にも反対の声が多い中で大勢の高齢者に投与したことで批判されています。

(し)どうしてそんなことになってしまったんでしょうね?

(ゆ)現場が混乱していたんですかね。慣れていなかったとかよく分からなかったとかじゃないですかね。

(し)せっかくやったのに残念すぎますね。

(ゆ)論文を探したんですが、掲載されたという学会のサイトで見つからなかったです。

(し)探し方が悪いんじゃないですか?

(ゆ)そうかも。クロロキンと韓国人の名前で探したけど見つからないです。

最新号に掲載されたらしいから、まだ掲載されてないのかも。

(し)まさか。恥ずかしくなって取り下げたんじゃないですか?

(ゆ)そっちの方がまさかですよ。ところでこういう治験があったら受けますか?

(し)嫌です。

(ゆ)即答。アビガンだってまだ承認はされてないんだけど。

(し)アビガンはOKです。効果がでてる見たいですから。

(ゆ)軽症で8割、重傷で6割くらいらしいけど。

(し)死んだら元も子もないので命預けます。

(ゆ)何だか言い方が恐いって。

そして・・・


(し)そういえば一昨日でしたっけ?出掛けたらしいですね、遠くまで。

(ゆ)ああ、ちょっと打合せで。

遠くまでと行っても駅で2つ先です。

(し)今は公共交通機関に乗れば遠くですよ。

(ゆ)そうなの?

(し)そうです。

(ゆ)わざわざ対面で打ち合わせする必要あります?

ないと思うんだけど、来てくれって言うから行ってしまいました。

(し)危険なのに・・・。

(ゆ)ねぇ。で帰りに誘われて一杯やってきました。

(し)はっ、それは最悪ですね。何食べたんですか?

(ゆ)豚ホルモンと黒ホッピー。

(し)何人で?

(ゆ)2人で。あの、長老と行ったんです。中国に詳しい。

(し)ああ、それでですか。話を聞こうということですか。

(ゆ)ええ、たくさん変な話を聞きました。変わった人ですから。

(し)長老はコロナサバイバーですよね。

(ゆ)そうなんです。だから好き勝手やっているようで、それで連れ回されました。でもマスクはしてましたね。

(し)周りの目を気にしたんでしょうね。で、そのせいで動画をお休みしたんですか?

(ゆ)ええ。ギリギリ間に合いませんでした。

(し)で、どんな話をしたんですか?

(ゆ)中国が米国に変わって覇権を握るとか。

(し)ひえっ。また恐ろしい話を・・・。


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