中国に疑いの目を向けるEUと謝罪したフィリピン



「アップデートが完了しました。」

「アップデートが完了しました。」

(し)え?何のでしょう?

(ゆ)ああ、きっと昨夜行った整形手術のことです。

(し)手術って言わないでくださいよ。お直しです。

(ゆ)お直しは重要です、はわたしの担当美容師さんのお言葉です。

(し)で、どこが変わったんですか?

(ゆ)わかんない?細かいところもそうでないところも変わったけど。

(し)2人ともですか?

(ゆ)2人とも。

#0023 中国に疑いの目を向けるEUと謝罪したフィリピン


先日報じた中国製検査キットの精度問題は誤りだったとフィリピン保健省が謝罪しました。さらに中国製の品質を賞賛。
欧州では中国が提供する医療物資に助けられている面があるが、一方で中国のマスク外交には警戒を抱いているようです。
中国には欧州を分裂させる狙いがあるのではないかという推測は、中国の偏った政府発表や報道から生まれています。

フィリピン保健省は、中国から寄贈されたウイルス検査キットが不正確だったと述べたことについて謝罪したとフィリピンメディアインクワイアラーが報じています。
(参考)Inquirer.net 2020/03/30

これによると、問題のあった検査キットは民間財団から寄付を提案されていたものだったとしていますが、どの財団からの寄付で、どういったメーカーのものだったかは明らかにしませんでした。

フィリピン側は、中国から寄贈された2種類の検査キットは非常に優れたものであり、WHOから寄贈され、国内で承認されたものと同等の基準に達しているとしています。

一方で中国は加盟国間での協力体制が整わないEU諸国に対して積極的に支援の手を差し伸べ、その存在感を示そうとしています。

中国はEUを通じてではなく、個別の国に対して直接支援を行っています。このことが西側諸国に対して、EU分裂を目論む動きとして警戒を抱かせることとなっています。

中国は各国の首脳と直接電話会談を行いながらも、EUのトップである執行委員長とは電話会談を行っていないことからこう考えられる、と香港メディアSCMPは報じています。
(参考)SCMP 2020/03/28

EUへの加盟を交渉中のセルビアからは、EUからは何の支援もなく、EUの連帯はファンタジー。それとは違い、習近平国家主席は友人であり兄弟だ、と中国を賞賛しています。

こうした寛容を見せるのは、中国は自らの感染拡大の責任を希釈させようとしているものだとし、中国が発信したフェイクニュースなどを例示して警戒を呼びかけています。

編集所感


中国の欧州諸国への個別支援の波は凄まじいものがあります。イタリア、ベルギー、ギリシャ、スペイン、セルビアなどに対しては、有償無償を含めて大量の医療物資を提供して積極支援をアピールしています。

一方で自国のことで手一杯のEU諸国は連携を取り合う余裕もありません。ヨーロッパで最初に感染拡大を経験したイタリアはEUの対応について失望したと話しています。

問題となっているのは中国の極めて怪しい動きです。中国外交部報道官の「米軍が武漢にウイルスを持ち込んだ」という余りにも稚拙なフェイクニュースは世界を唖然とさせました。

また、中国はイタリアの学者が「昨年の11月や12月にもイタリアで奇妙な肺炎が発生した」という報告を捕らえ、イタリア起源説を国内外に主張するなど、偏った情報操作を行っています。
(参考)毎日経済 2020/02/29

わたしは感染拡大に対して中国に責任の多くを押しつけるのは適切ではないと思います。なぜなら仮に別の場所が流行の震源となったとしても、同様に世界に広がったと考えられるからです。

全世界へのアクセスが容易な現在のおの中で、感染力が極めて強くやっかいなこのウイルスの感染拡大防止が極めて困難であることは、世界各国の都市を見ても明白であるからです。

ただ、中国の責任回避に対する動きは非難に値するもので、全く受け容れられません。米国やイタリアへの責任転嫁は不適切であり、極めて不快なものです。

中国という国家はいまだ自省という言葉を知らず、別の何かに責任を押しつける式の政治をこの21世紀でも行っているという事です。そこには極大解釈と矮小化を用いたねつ造、歪曲とも言える不適切な主張が伴っています。

ただこの中国の愚劣なやり方と同様に、米国トランプ政権が全ての責任を中国になすりつけようとするのも支持しません。トランプ政権は明らかに新型コロナウイルスを軽視し、完全に初期対応を誤ったからです。

トランプ政権は自らの初期対応の失敗を自省すべきです。中国と同じように自分以外になすりつけてはいけません。

なので米中韓の低次元な争いについて、コメントはありません。愚かしい限りです。

一方でフィリピンは自身の過ちをはっきり認めました。これは背景に何があったのかは分かりませんが、存在するかどうかわからない民間財団に問題があることとなりました。

中国とフィリピンの間でどのようなやり取りがあったかは分かりませんが、ヨーロッパで中国製品に対する不信感が広がるなかで、逆に中国製品の優秀さを賞賛する奇妙な場となってしまいました。

中にはフィリピンは中国の体面を保つために何か利益を得たと推測する人も出てくるでしょう。それだけ不可解な事が起きています。

中国ではまた感染が増えていますが、あくまで国外からの流入が主であるとしています。

多くの事柄が中国にとって都合良く進もうとしている現状を見て、中国に対して不信感が芽生えるのは無理もないと思います。

お〆め


(し)一転してフィリピンが間違っていたと表明しましたが、こんなことってあるんでしょうか?本当なら極めて失礼なことだと思いますが。

(ゆ)そうですね。大失態どころではありません。そして中国は烈火のごとく怒り狂うはずですが、そうした気配はありませんね。フィリピンの謝罪で満足したのでしょうか?

(し)これはズバリ、中国はフィリピンに支援を約束することでもみ消したんだと思います。どうですか?

(ゆ)だからそれさっき編集所感で話したから。かぶってるんだってば。それくらい誰でも思いつくから。

(し)誰でも?何だか凄いひらめきがピカピカッときたんですけど。

(ゆ)普通に勘ぐるよそのくらい。中国は今2つの虚像を作ろうと必死なんですよ。まずは感染拡大の責任回避と、寛大なる世界の救世主であるということです。

(し)それくらいわかりますよ。いつも言っているじゃないですか。

(ゆ)あらそう。じゃあ言うんじゃなかった。では解説もお願いしようかな?

(し)げげっ!わたしはその、アレです。即興で話すのは苦手なタイプなんですよ。何かの発表の時もだいたい原稿を作って前の日に何度も練習しないと話せないんです。

(ゆ)うん、それは知ってるけど、今ちょっとだけでいいから話してよ。

(し)えーっと、中国はですねぇ、ウイルスが武漢からではないと言っているんですよ。そして、たくさん支援物資を提供して、特にヨーロッパへの影響力を強めようとしてるんじゃないでしょうかね?

(ゆ)まあいいでしょう。中国は奇妙なことを言っているんです。健康部門のシルクロードを建設すると。一帯一路には健康部門も含まれるので、それの中心であると言っているんです。

(し)ウイルス感染のシルクロードですよね、どちらかと言えば。キャハハハ・・・。

(ゆ)それ地雷でしょ。一番言っちゃダメなヤツ。

(し)ハッ。わたし終わっちゃいました?捕まっちゃいますか?

(ゆ)幸いここは中国ではなく、YouTube上なので、せいぜい広告掲載に適しませんで終わりですよ。

(し)でも中国人が見つけて中央政府に通報するかもです。

(ゆ)たくさん批判されてるから大丈夫だってば。で、話を戻して!

(し)えっと、どこにですか?ウイルス感染のシルクロードですか?

(ゆ)繰り返すのか!!とにかく一帯一路を通じてあらゆる分野で世界の中心となろうとしているんです。今回の新型コロナウイルスとの戦いは、その具現化とも言えるんです。

(し)たぶんわたしが言いたかったのはそういうことです。

(ゆ)何か疑わしいなぁ。本当にそんなこと思ってました?

(し)えーっ?また疑いの目ですか?中国扱いされるのはもうごめんです。

(ゆ)今回これで終わっていいのかな?これ以上やると火に油を注ぐ気がする。

(し)ちょっと危険な発言もありましたけど、わたし、今回は結構活躍してないですか?

(ゆ)うん、してないね。

(し)ゲゲッ

(ゆ)ゲゲッって言わない!

そして・・・


(し)何だか最近わたしがお笑いキャラのような扱いを受けている気がするんですけど。

(ゆ)気のせいじゃないですか?いつも一生懸命頑張っています。

(し)うーん、一生懸命ってほどではないです。適当に手を抜きながらやっています。

(ゆ)知ってます。気も抜けてますけどね。

(し)何だか毒がありますね。

(ゆ)いえ、真実を話しているつもりです。毒があるように感じるのは何か後ろめたいからでは?

(し)後ろめたさはないですね。頑張ってるんで。

(ゆ)その奇妙な開き直りはきっと特技ですよね。感心します。

(し)やっぱりところどころ馬鹿にされているように感じますね。わたしこう見えても職場ではできる子なんですよ。

(ゆ)何度も聞いているけど疑念が拭えない。一体どんな職場なのかしら・・・。

(し)仕事が早いんです。パパッと何でもやっちゃう。あ、ここからがいいところなのにもう終わり?

(ゆ)残念でしたね・・・。

お笑い東亜研究会

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