#0315 中国政府、金にまみれた芸能界とファングループを一斉に規制!
熱心な若年層ファンなどが、借金をしてまで金銭的支援をするなどといった行為を厳しく取り締まるものです。
芸能人のランキングなど競争を激化させる要素も排除するなどしています。
今回の3行まとめ!
- 中国ファンサークル関連への規制強化
- 暴走過激化したファンの愛とお金
- コメント戦争から不正評価まで・・・
日本でも見られるファンによる芸能人への支援が中国では極端に激化して社会問題となっています。
そのため中国中央ネット情報局はこの混乱の管理を強化する10条による通知を発行し、規制を強めました。
各サービスサイトはこの数日で対応策を発表し、当局の指導に従っています。
中国ではファンによる芸能人への支援をランク付けするなどして競争原理を生み出していましたが、それが過熱して社会を歪めてしまったようです。
未成年がお金を借りて芸能人に数十万円募金した事例もあったため、集金活動自体を規制し、未成年者の参加も厳しく取り締まるとしています。
当局としてはひたすらファンにお金を使わせる現在のモデルを禁止し、事態の沈静化を図ろうとしています。
また、ファン同士が戦争とも言える過激な言葉で罵り合う状態が生まれた場合は、管理側に責任を課すとしています。
これは芸能事務所やサービス提供事業者だけでなく、こうした手法でお金や興味を集めてきたテレビ、映画、音楽業界にも向けられています。
中国メディアGlobal Timesは国家市場監督管理総局のコメントを引用し、ファンなどによる過度な好評価などは「反不正競争法に違反する可能性がある」と指摘しています。
編集所感
今回の概要!
- 政府が嫌う異常な世界
- 熱意が社会を歪ませる
- 社会システムの改善に繋がるか
このデタラメかつ強力なエネルギーが確かに中国の経済を支えているわけなのですが、中央は手のつけられないパワーをとにかく嫌いますね。
その、最近の巨大IT企業の脅威と似たものとして見てよいのかという声もあるかとは思いますが、わたしは似たものだと思います。
今回のファンサークルなどへの取締りは、道徳性という観点では理に適っていますが、その背後にある異常な熱に対する警戒とも見て取れます。
国際社会における熾烈な競争を勝ち抜く中国を誇大に宣伝しておきながら、国内での競争過熱には冷や水をかける。
その矛先が中央政府に向かうことを恐れているので正当な理由をつけつつ、力で抑え込んでいるのだと思いますね。
もっとも今回の場合は相当に荒んだ資本主義システムが導入されていることが大きな問題ではあるのだけれども・・・。
中国社会では基本的にお金しか評価の尺度がない。勉強して良い大学に入って、共産党か大企業に入るか起業して大金持ちになる。
それ以外にエネルギーの注ぐ場所がないのでこうしたファンサークルのような別次元の競争原理がすぐに過熱してしまう。
基本的にゲームに熱中して莫大なお金を課金してしまうのと同じで、人より上に立ちたい、評価されたいという理由で人生そのものを捧げる。
まあ、そういうのは別に自由だと思うんだけど、中国政府が危険視して規制したくなるほど過熱しているというのは理解できますね。
健全でないという言葉が適切だと思いますが、社会が歪んでいるといえるわけです。
例えばドラマや映画の評価サイトにしても、内容を評価せずにとにかく満点をつける人が多発して、誰が見ても課題と感じるものがたくさんあるのだとか。
飲食やホテルの評価の場合は厳しくサクラが規制され、本人の信用にも大きく影響を与えるので比較的信頼性が高いとされています。
映画やドラマは出演者個人に対してへの過大な評価であって、作品にではないという場合、不当と評価するのは難しいんでしょうかね。
これも商業的には大きな影響があるわけで、こうしたことも鑑みて市場規制総局がコメントを発表したのでしょう。
こういうのはどこにでもありますからね。正当な評価の数で圧倒するしかないと思います。世界のどのサイトもそうでしょう?
気持ち悪い賞賛コメントとかすぐに分かるし、満点以外の評価が重要と思います。そういうのは観る側が判断すればいい。
ファンサークルは直接的にお金が関わるという点でさらに問題が大きい。お金による貢献度がファンクラブ内での地位に直結するといってもよいようで・・・。
レベルいくつになると特典を受けられるとなるとこぞってお金を投入するというわけです。財産に見合わない額のお金をね。
中には未成年にローンプログラムを紹介する例もあるとかで、これはそもそもの規制の問題でもあると思いますけどね・・・。
こうした支援制度を規制して中央政府が満足する中で、一部の文化芸術やスポーツ選手も支援を受ける環境を失うという困ったことにもなるわけです。
デビューを争うオーディション番組なんかではファン同士の口論も激化して、誹謗中傷も許容範囲を超えているようですね。
狭い組織なのでそういうことも起こるでしょうけど、それにしても極端なようです。これも熾烈な競争が目に見えますからね・・・。
こうしたものを娯楽の一部と放置するのは運営側の問題ですが、当局が目を光らせるとなると今後どうなるか見ものですね。
それと問題なのは、閲覧数を稼ぐために虚偽情報を発信したりするという話もあります。しかも運営側がね。
お金が最高に大好きな人達がありとあらゆる手段を考えるので、血みどろの世界になったようですね。
この点を考えれば当局が厳しい規制に乗り出すのもうなずけるわけですけど・・・。
それだけでなくて、そもそもの社会システムも穴だらけなわけであって、それを全てファングループシステムのせいにした、というのも事実でしょう。
社会というものはそうしたことを繰り返してより洗練されるわけですが、今回の一連の規制によって中国がどう変わるかに注目したいです。
特殊詐欺みたいにまた新しい手口が生まれるのか、それとも安全で安心できる社会に近付くのか・・・。
お〆め
みなさん、ゲームってしますか?わたしはのんびりあつ森だけしていたんですが、なんと、お気に入りのゲームを見つけてしまいました!暗いけどかわいい不思議なゲームです!😊
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第144話 しらゆきさんと静かで不気味なゲーム
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