香港からリンゴが消えた日!言論の自由終了で中国化へまた一歩!

#0268 香港からリンゴが消えた日!言論の自由終了で中国化へまた一歩!


(ゆ)反中国政府の姿勢を鮮明に見せていた香港メディア苹果日報は、6月24日を最後に廃刊となりました。
中国政府が国家保安法を理由に圧力を強めたためで、香港の言論の自由がまた失われました。
世界各国からは中国政府に非難の声が寄せられていますが、中国は何食わぬ顔で一蹴しています。

今回の3行まとめ!

  1. 香港の苹果、ついに陥落!
  2. 苹果日報を偲ぶ声・・・
  3. 世界が怒りと共に報じる
(し)中国政府は香港の反政府系メディアである苹果日報廃刊に追いやることに成功しました。苹果日報は6月24日に最後の新聞を発行しました。


ウェブサイトは23日23時59分をもって閉鎖されたようで、現在は別れのメッセージが表示されています。


同じネクストメディア系の「壹週刊(ネクストマガジン)」とダイエットマガジン「飲食男女」も操業を停止しました。

先週資産と銀行口座は凍結され、23日には苹果日報の主筆とされる55歳の男性が逮捕されたと報じられています。


23日の苹果日報には、別れを惜しむ多くのメッセージがオンライン版に掲載されていました。

香港のイラストレーター達の苹果日報に思いを寄せた作品が掲載されたり、長年コラムを提供したコラムニストの最後の寄稿が急遽日にちを早めて掲載されました。


こうした記事の一部は現在も台湾版苹果日報で閲覧することができます。

香港の他のメディア、SCMPや明報なども苹果日報の終焉を相次いで報じています。

(参考)明報 2021/06/24

米国議会や英国、EUなどは報道と言論の自由を抑圧したとして中国政府を一斉に非難しています。

日本の各メディアも相次いで関連した内容を報じました。

(参考)NHK 2021/06/24

「中国の国家保安法によって苹果日報が廃刊に追いやられ、香港の言論の自由が抑制され、民主化運動が弱体化した」などと報じています。

編集所感

今回の概要!

  1. 政権批判とメディア
  2. 中国が抱える新たなリスク
  3. 批判の意味と賞賛の無意味さ
(ゆ)わたしもたまにTwitterを旅するのですが、どなたかが「なぜ日本のメディアは苹果日報廃刊を報じないのですか?

いつもは言論の自由を叫んでいるのに・・・」なんてツイートしているのを発見し、どのタイミングで関連内容を伝えればよいか考えていました。

結局わたしの場合は廃刊の日になったわけですが、日本の各種メディアも報じていましたね。赤旗オンラインでは一切報じてなかったけど・・・。

マスメディアは逐一細かく報道しないだけで、タイミングを見て報じるようです。なので無視しているというわけではないようです。

中国政府からすれば苹果日報は反政府メディアであるわけで、行き過ぎたメディアに対する規制をした結果、というところでしょう。

中国版言論の自由、報道の自由は「中国政府が認める範囲内での」という枕詞が付く曰わく付きのもの。それって自由じゃないし。

要するに中央政府に対しては一切の批判ができないわけでして、中央に影響の及ばない範囲での地方政府批判はOKというガス抜き機能付き。

突然ある言葉が検索出来なくなったりとかしますしね。本当に情報統制が普通ではないですね。

比較すれば日本は自由ですね。メディアは政府を自由に批判できるし、国営メディアへの批判も当然許されています。

保守の人からすれば、いわゆる左翼系メディアはうっとうしいかもしれませんが、そういうものもあってこその言論の自由だと思いますね。

政府がそういうのを潰してしまえば中国と同じですから・・・。

一時期政府に批判的なメディアが、政府の圧力を受けているなどと政府を批判しましたが、むしろそれをネタに奮起してほしいですね。

ちょっと当時は泣き言を言って同情を買うような姿勢を見せましたが、どうせなら徹底抗戦を宣言すべきだと思いました。

その方が視聴者の共感を得られたと思うけど、まあそこは広告収入など商売上の理由がいくつもあるでしょうからとやかく言わないけど・・・。

中国政府は平日は毎日のように外交部が定例記者会見を開いて、海外メディアからの質問を多く受けています。

これは国内で言論を統制する一方で、開かれた中国を示すためにやっているのだと思います。それだけ外交問題も多いんだけどね。

中国はある意味外からの批判に対する抵抗力というか、言い訳能力は増している自信があるんでしょうね。

まあ外交部の記者会見を毎日見る中国人なんてほとんどいないだろうけど・・・。

そうやって決められたというか、限られた場所で発生する批判には対処できるというわけです。

一方で民間でポッと沸き上がる批判には今も怯え続けていて、そうした恐怖が今回のような対処に繋がったのだと思います。

わたしはこうして中国政府が直接批判を目にする場所が減ることは、中国にとっても損失だと思いますけどね。

批判的な情報に接する機会が失われるわけじゃないですか。そうすればそういった批判への対応能力も育たないし、批判の声も潜在化する。

潜在化した不満はいつしか大爆発するわけで、そういった意味ではより中国社会の脆さが増すのではないかと思います。

誰しも批判を受けるのは嫌だとは思いますが、それがなければ気付かないことも多いし、成長にも繋がらないです。

この批判は自分の考えに問題があるのか、反論可能なのか、何をより学ぶべきか、という気付きを与えてくれますからね。

なのでわたしはふざけた茶化しみたいなものはいらないですが、真っ当な批判は歓迎です。中国や北朝鮮とは違いますから・・・。

その、各メディアに対してどう思うかというのも人それぞれだと思います。

ある人はあるメディアをどう評価するというのも自由で、誰かが価値観を押しつけるものではないと思います。

各メディアが提供する情報をどう選別し、どう解釈するかも自由。なのでここでは様々なメディアを引用したり、情報源として参考にしています。

むしろ保守層を食い扶持にしようと偏った情報ばかりを提供するメディアの方を警戒しますね。あっ、うちもその一つになるのか・・・。

お〆め

(し)タイトルだけ見たとき、Appleが香港から撤退するのかと思ったよ。

(ゆ)そっちのAppleじゃないんだよね。別にiPhoneは香港でもまだ販売を続けるよ。

(し)これ、よく読んでた?

(ゆ)うーん、実はあんまり見ないんだよね。繁体字しかないから、自動翻訳あってもなんかちょっとって感じで敬遠気味だった。

(し)あ、そうなんだ。てっきり支持してるのかと思ったよ。

(ゆ)SCMPが英語だから、ついついそっちばかりになっちゃうんだよね。あ、SCMPは最近有料記事が多くなってきてちょっと面倒になってきたけど。

(し)色々読んでるんだね。これって台湾にもあるって言ってたけど、そっちは潰れないの?

(ゆ)うん。今日も平常営業みたいな感じだったしね。台湾法人になってて資本関係が強くないとかそういうことなのかな?銀行口座も台湾にあるだろうし。

(し)ふーん、そうなんだ。じゃあ香港はもう中国寄りのメディアばっかりになったってこと?

(ゆ)そういうわけではないけどね。結構苹果日報は激しかったから中国政府としては怪訝に思っていたんだろうね。

(し)へーっ、他にもあるんだ。また次に狙われたりするんじゃないの?

(ゆ)その危険性はあるね。ちょっと心配だよ。

(し)香港じゃない中国はどんな感じなの?

(ゆ)えっ?もちろん批判的なメディアはないよ。っていうか、基本的に特色がほとんどない・・・・

(し)じゃあ全部一緒って事?

(ゆ)なんかある程度決まりがあるらしくて、トップはいつも習近平の動静なんだよね。

(し)なんか気持ち悪いね。

(ゆ)で、記事の内容もほとんど同じで、正直どこを読んでも変わらないね。あ、地方紙は多少違うみたいだけど。

(し)ふーん。じゃあ中国人はつまんないだろうね。

(ゆ)どうせ政府のホラだからってあんまり信用してないらしいよ。つまんないし。だから中国ではオンラインコミュニティーの方が信頼されてるんだよ。

(し)あっ、中国政府とかメディアってそんな感じなんだ。ちょっと意外・・・。

(ゆ)一部の熱心な人以外は冷めてるよ。政府の宣伝と現実が違うことくらい住んでれば分かるだろうからね。

(し)じゃあテレビのニュースなんかも?

(ゆ)そうみたいだね。だからSNSの個人の投稿の方に注目があつまるんだよ。



(し)新聞社も大変ですね!わたし「しらゆき」のコーナーも新聞についての話題です!🥰
子供の頃、新聞を読め!なんて親に言われませんでした?わたしも言われていましたけどどうしても苦手で・・・😅それに比べてネットのニュースは気軽でいいですよね!😄

あつまれ!しらゆき姫のてんこ森


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