#0253 韓国企業にワクチン費用を無心したベトナム政府。国民にまでお金くれと怪しいメッセージ送信・・・。
これはベトナム政府がワクチン関連費用を民間に広く募集しているものです。
別に韓国企業を狙ったわけでもなく、国民にも呼びかけています。
今回の3行まとめ!
- ベトナム政府韓国企業にお金要求?
- 民間からファンドで資金を調達
- なりふり構わないベトナム政府
現地韓国企業の関係者によると「基金にお金を払えば自分たちのスタッフがワクチン接種できるのか」と問い合わせると「断言できない」と回答されたそうです。
ベトナム政府は予算不足ではないとしながらも、25兆2,000億ドン(約1,200億円)のワクチン基金を設立し、企業に寄付するよう強く呼びかけています。
この基金はワクチン調達、輸送、保管、国内での研究、生産、ワクチン接種の費用などに充てられるということです。
こうした企業への呼びかけは、中央と地方両政府から行われていて、最近では国民に向けても大量のテキストメッセージが送信されたそうです。
送られたメッセージには、基金の振込先口座番号が記載されているとのことです。
ベトナムではすでに1億7000万回分の発注は完了しているものの、供給が受けられていない状況だとしています。
大半は第3四半期や第4四半期に供給される見込みですが、感染拡大が続く中でスケジュール的には厳しい状況です。
読売新聞は、日本政府はベトナムやマレーシアにも台湾同様、ワクチンを無償提供する計画があると報じています。
(参考)読売新聞 2021/06/06
また、ベトナム政府は中国のシノファームのワクチンを承認。これがアストラゼネカ、スプートニクVに続く3つめのワクチン承認となりました。
ロシアからは年内に2,000万回の供給を受けることも決まったようで、苦しみながらもベトナムのワクチン確保は前進しているようです。
(参考)VTV 2021/06/03
編集所感
今回の概要!
- 遅れるワクチン供給
- 正に必死の対応!
- 何が当たり前なんだろう?
台湾と同様、感染を制御できていた国はワクチン確保でおくれを取っていて、ベトナム政府はこの状況を打開するのに必死ですね。
ありとあらゆる供給ルートを確保したとしても供給されるのは数ヶ月先で、優先度の高いワクチン接種者への供給もままならない状況のようです。
韓国メディアはベトナム政府が韓国企業に対して、お金を無心するかのようにワクチン基金への資金提供を要求していると報じています。
これに対して韓国企業らは不快感を示しているという事です。この状況下で企業経営も簡単ではないのに、ということだそうです。
突然電話してきて、ワクチン関連の費用に充てるから、大金をここに振り込んでくれって言われてもねぇ・・・。
一般的にはこういうの、振り込んだらダメな詐欺のパターンだと思うんですけど・・・。携帯電話のテキストメッセージもしかり。
そう、国内の電話加入者向けにテキストメッセージを送ったそうですからね。これ、詐欺メールとどうやって見分ければいいんでしょうね。
きっと騙されて詐欺被害にあっている人も多数いますよ。
ベトナム政府によると、基金全体の3分の2は政府が予算から拠出するということのようです。ただ、それで不足する残りを民間から補うということ。
現時点、6月6日の時点の報道では、民間からの拠出は目標の3分の2ほどに達しているということで、かなりの勢いがありますね。
なのでベトナムに進出した企業は無理して大金を捻出する必要はないと思います。大半が地元の大手企業ですから・・・。
いわゆる政府系のファンディングで、必死すぎる故、営業がちょっと直接的でうっとうしいというだけだと思います。
資金を出すよう圧迫されているというのでかなりの勢いなんでしょうけど、通信社が記事にして否定的に報じるほどなのかなというのは少しあります。
フォックスコンやサムスン電子なんかは自前でワクチン接種費用を捻出して優先的に接種を受けるといった報道も目にしました。
ベトナム政府は工場などで働く人たちも優先接種グループとしていますからね。
ベトナムのような中進国でもこのありさまですから、途上国のワクチン確保はより厳しいんだと思います。
政府がワクチン費用の大半を捻出できるだけまだマシな方だと思います。
わたしたちからすれば当然政府が全額予算から出すべきだと思うかもしれませんが、残念ながらこれがベトナムの現実なのでしょう。
厳しい見方をして、不満に焦点を当てれば韓国メディアのような報じ方になるのでしょう。これもものの見方の一つだとは思います。
ベトナムにしろマレーシアにしろ、一応必要数は確保できているようですが、とにかくすぐに使えるものが欲しいということなのです。
ベトナム政府の取組みはかなりなりふり構いません。中国製のシノファームを緊急使用承認したのも一刻も早くワクチンを入手するための苦肉の策のようです。
フィリピンのドゥテルテ大統領が親中だと批判されながらも中国にすり寄り、ロシアからもワクチン供給を受けた姿を思い起こします。
ベトナムメディアがどれほど政府賞賛に偏っているかは分かりませんが、ファイザーやジョンソンエンドジョンソンと積極的に交渉しているようで、よくやっているように思います。
こうした中で日本政府のワクチン無償提供の報道は有り難い限りでしょう。ただ、現地ではまだ報じられていません。
別に日本政府凄いと担ぎ上げるつもりはありませんけど、本当に上手くやっていると思いますね。
まあ、アストラゼネカはお隣でまたしても接種後にくも膜下出血で死亡して、本当に大丈夫なのかという不安はありますけどね。
日本は接種が遅いとか言われていますけど、それでもこうした国と比較すれば安定的な供給を受けられて恵まれている方です。
進んでいる国と比較すれば、政府は何をやっているんだと批判したくなりますが、こうやって苦しんでいる国もあることをしっていただければと思います。
お〆め
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第82話 しらゆきさんの好きな漫画家
あ、でもこれ言うと「なんだって!!」ってちょっと変な目で見られたことが多かったから、あまり公にしてない話なんだけどね。
高校生のときの友達のお兄さんが「漂流教室」っていう漫画を持っててね、それを借りて読んだことがあって、すっごく衝撃的でおもしろかったの。
校舎の中にいた先生や生徒も一緒にね。突然何もなくなった世界を見て大人たちは受け入れられずみんなおかしくなっちゃうんだ。
生き残った子供たちだけで怪物と戦かったり、盲腸の手術したり、感動ものだよ。
すぐにわかったよ。だってあの頭で赤と白のしましまのジャケットをおめしになられていたんだもん。
ちょっとだけ後を付けてみたけど、声をかける勇気はなかったよ。