#0245 韓国サムスン電子の独自OS消滅!日本企業も見捨てた残念OS、Googleに拾われる
オープンなOSを目指していましたがそれはかなわず、よくある自社開発OSに留まっていました。
テレビやスマートモニターでは開発が続けられるという事ですが、オープンにはならないようです。
今回の3行まとめ!
- さようならTizenOS
- 吸収?戦略的統合?
- これで良かったのか?
テレビなどディスプレイ向けの開発は継続していきますが、それ以外のスマートフォンやウェアラブルデバイス向けなどの開発は終了となりました。
先日サムスン電子の新しい腕時計デバイスが発表されましたが、搭載されたのはTizenOSではなくGoogleのWearOSで、一つの区切りが付いたことが分かります。
スマートフォン向けOSの競争ではすでに敗れたことは周知の事実となっています。
ウェアラブル市場についても、苦心を重ねてここまで積み重ねてきましたが、結局自社製品向けに留まり、OSの幅広い普及には至りませんでした。
サムスン電子としては、各種IoT機器に搭載していくつもりだったようですが、現在そういった機能はOS依存のないSmartThingsに統合しています。
(参考)SmatThings
IoT向けのOSは各社が独自に開発しているため、Tizen OSが企業の枠組みを越えて採用されることはありませんでした。
一方Googleはこの分野では苦戦を強いられていて、AppleのWatch OSに圧倒的な差をつけられています。
ウェアラブル市場で2位を走るサムスン電子のTizen OSを取り込むことで様々な問題を解決し、2強の一角として存在感を示したいという目論見があるようです。
一方で、サムスン電子は今回の統合によって主導権を失うことになり、常にGoogleの方針に従うか、顔色をうかがわなければならなくなるという指摘もあります。
編集所感
今回の概要!
- Galaxy Watchってどんなの?
- TizenOSが消える理由
- 頓挫するサムスンの野望
多分日本でも売っていると思う。CMしてたっけ?その程度の認識です。それでも世界では第2位のシェア。Galaxyのブランド効果なのかな?
価格は4万円前後のようですね。画面は丸いということですね。なんとなくゴツゴツした印象を受けます・・・。
あっ!一つ気付いた!Tizen OSって対応しているアプリケーションしか動かないですね。当然。別個に作らなくちゃいけない。
そういう点ではGoogleのWear OSやAppleのWatch OSと比較して、非常に劣る点ですね。
スマートフォンOSとして頑張っている頃、開発プラットフォームを調査したことがあるんですが、情報が少なすぎる・・・。
開発用に提供されている機能も非常に少なくて、これでわざわざアプリを作ったり、既存のアプリを移植しようとは多くの人が思わなかったでしょう。
そういうところの外堀の埋め方が非常に甘くて、結局スマートフォン向けOSも滅びの道を歩んでしまったんだと思います。
インドで安いTizenOSフォンを発売したこともありましたが、買った人はアプリが少なすぎて唖然としたことでしょう。人生の黒歴史になったと思う。
それでもスマートウォッチ単体としては完成されていたということなんでしょうね。Appleに次ぐ2位のシェアということは。
Galaxyのスマートフォンを持っている人が買うというイメージですが、それだけGalaxyのスマートフォンが売れているということでもあるのでしょう。
スマートフォンがGalaxy以外で、WatchだけGalaxyっていうのは想像しにくいですね。多分連携機能にも差があるんじゃないかと思います。
皆さん覚えていないかと思いますが、このTizenOSが発表された時に真っ先に支援の手を上げたのがNTTDoCoMoです。
その他Intel、vodafone、ファーウェイなんかも参加していますね。富士通、NEC、Panasonic、スプリントなんてのも過去には参加していたようです。
結局DoCoMoはiPhoneを獲得したソフトバンクへの顧客大量流出を経験して、これを取り戻すにはTizenOSじゃなくてやっぱりiPhoneと気付いたわけで・・・。
日本のメーカーに関しては、富士通以外はスマートフォン事業を撤退したわけで、こんなのに賭けたのも間違いだったようですね。
かつてのサムスン電子はAppleのようになりたかったわけで、独自OSに独自デバイス、独自アプリストアを持ちたかったわけですよ。
スマートフォンでは成功していたので、このTizen OSによって第三勢力の完成を夢見たのですが、結局これが大きな足かせとなって失速。
先ほど述べたように、開発プラットフォームとしては開発者の支持を得ていないこともあって、シェアで優位性があるにも関わらず、Googleに吸収されたわけです。
GoogleのWearOSもそんなに評判は良くなかったので、TizenOSから得るものは少なからずあったのでしょう。
大きな野望を描いたまでは良かったですけどね、うまく展開できずに失速してしまいましたね。根本的な技術も不足していたのでしょうし。
苦心の末にウェアラブルOSとしてはそこそこの評価を得たということでしょうが、所詮はサムスン機器のためのものに留まっていたわけです。
Appleはオープンなプラットフォームではありませんが、そのブランド力で多くの支持を獲得しています。サムスン電子は残念ながらそうではない。
スマートフォンが売れてる企業というだけで、Appleのような洗練されたイメージも熱狂的な多くの信者もいないですから。
で、スマートモニターって言うんですね、高機能なディスプレイ。それやテレビにはこのTizenOSって残っていますが、もはや単なるサムスン電子のOS。
位置づけとしてはよそのメーカーが独自に作っているOSと何ら変わりはないですね。なのでTizenOSは一応残っているということにはなります。
ただ、所詮サムスン電子機器のための自社独自OSに過ぎず、他社より名前が知れているだけで夢を見たようなオープンなものにはならなかったわけです。
もう再浮上とかないよね、きっと。
サムスン電子はIoT機器の連携にSmartThingsというオープンな環境を提供しています。これ、開発企業を買収したものです。
ただ、サムスン色が付くと他企業は参加しないという轍を踏み続けているようで、これもショボンと消えてしまうのかも・・・。
頑張っているようですが、基盤展開という側面では思ったような成功を生み出せないですね。
お〆め
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第74話 しらゆきさんと優しい目覚め
例え声に出してたとしても、「サムソンとちっちゃいグ」だからサムスンに聞こえるもんね。
そういえば、AppleWatchは今テレワークで外に出ないからしてないと思うでしょ?
それが、毎日仕事中も寝てるときもしてるんだ。わたしを見守ってくれている賢いAIなんだ。
それで2時間に一回10分の休憩したりしてるんだよ。
目覚めがとってもいい感じだよ。
いろんな目覚まし時計を試してたけど、AppleWatchの振動目覚ましが一番いいと思うよ。
そういえば昔すごくほしかった目覚まし時計があったよ。山手線の駅メロのやつ 。29駅全部の駅メロを選べるんだったかな?
やっぱりAppleWatchがいい。