#0221 中国早くも人口減少開始!急速な高齢化で中国経済ヤバくない?
しかしより正確な数字はこれから発表されます。ただ、なかなか出てきません。
中国当局にも焦りがあるのでしょうか。そして中国経済への影響と政府の対応は?
今回の3行まとめ!
- 中国も人口減少に突入?
- あまりの影響力に発表も及び腰
- 出産制限全面解除だけじゃ止まらない?
これは英国メディアフィナンシャルタイムズの2020年に人口減少が予想されるという記事によるものですが、指摘を受けて50年ぶりの減少と表現を変えたようです。
中国は1960年と1961年にも人口減少を経験しているため、1949年以来ではないということです。
中国の人口学者は早ければ2022年にも人口減少が開始され、その時点で出産制限を全面解除するなど大規模な政策転換が必要だとしています。
当初4月上旬に発表の予定でしたが、国家統計局の報道官は16日に「今回の延期は公式発表までにより多くの準備作業が必要なことが理由」と話していました。
国勢調査結果は極めて大きな影響を与える可能性があるため慎重に扱われているということが伺えるとされています。
中国では毎年国家統計局によって人口統計がまとめられていますが、これは少ないサンプルから推測したもので、正確なものではないそうです。
そのため10年に一度行われる国勢調査の方がより信頼性が高く、現実を表している数字とされているようです。
また、中国人民銀行が発表した「中国の人口動態変化の理解と対応」という報告書では、深刻な高齢化と出生率低下について述べられました。
(参考)中国人民銀行
これによると、中国の人口構造はピラミッドから長方形になり、逆ピラミッドに急速に移行するとされています。
こうした急速な変化を防ぐには出産の完全自由化だけではなく、包括的な出産症例や支援策などが必要とされています。
編集所感
今回の概要!
- 日本や韓国と同じ轍を踏む
- 日本の減少は宣言のせい?
- 50年前の人口減少について・・・
日本は人口減少が始まったのは2009年。韓国は2039年と予測されていたものが2029年に前倒しになり、コロナの影響もあって2020年には減少。
そして中国は昨年からか今年からか来年からかと、いずれにせよ近いうちに人口減少が始まるということですね。
中国は人口減少の先輩である日本の動向に注目していて、人口減少が始まれば中国経済の減速はより顕著になると恐怖を感じているようですね。
人口減少が経済に与える影響は大きいとされていて、投資への萎縮により中国経済の活力が失われると危惧されているようです。
中国はこれまで人口爆発やそれによる将来の食糧不足を防ぐために一人っ子政策を行ってきました。
経済が急成長する中で出生率と死亡率も軒並み減少し、過度な人口増加を抑えることに成功したと言えるのかもしれませんね。
ただ政策の転換は難しく、中国の場合も一人っ子政策の解除は遅すぎたと言えるのかもしれません。
生活様式も大幅に変わっていて、そもそも結婚や出産に対する人々の意識も変わっています。
ただ、これは既に日本や韓国でも起きていたことで、中国がこれを予測するのは容易だったはずですね。
日本でも1974年に子供は2人までという事実上人口抑制方針が政府が後援した人口問題審議会によって宣言されたことが知られています。
(参考)東洋経済 2019/04/12
人口爆発、資源不足、食糧不足は戦前から日本が抱えていた問題だったし、第2次ベビーブーム中のオイルショックを受けて反応的な宣言が採択されたのだと思います。
日本の場合、結果は見ての通りです。まあ当時は完全に正しいと多くの人が思い込んだのでしょうね。特に天然資源の枯渇は叫ばれていたようですから。
わたしが小学生か中学生の時にも、石油や天然ガスはあと何年で枯渇するなんて言われていましたしね。
結局新たな油田の開発やシェールオイル革命などでその問題は立ち消えてしまいましたけど。
そういった方針とは別に、乳児死亡率の低下や女性の社会進出、結婚の減少や出産の高齢化によっていずれにせよ出生率は低下したでしょう。
急速に発展した韓国は今や日本を追い越す勢いで少子高齢化が進んでいますし、発展が遅れた中国もその後を猛烈に追いかけています。
以前、中国の強制的な結婚事情についてお伝えしましたが、そういったものも少しずつ減少し、婚姻数減少や晩婚化は加速するでしょう。
それを考えれば出産制限の完全解除は当然の選択肢だと思います。
医療制度や設備が整って、高齢者も長生きできるようになっているにもかかわらずの人口減少ですから、よほど出生者数が減っているということです。
なんでも2016年には一旦上昇したようですが、その後は減少が続いているということです。
根本的には出産制限の問題ではなくて、社会が変容し、結婚や出産を選択しない人も増えているからだと思います。
また、他の先進国や中所得国家と同様に、出産や育児、教育にかかる費用が上昇し、生活にゆとりがないと子供を育てられなくなってきているのだと思います。
特に中国は韓国と同様に受験で人生が決まるため、子供の教育にはとことんお金を投じます。それが2人や3人になると考えると負担は大きいです。
今や結婚や出産の適齢期の人々は兄弟という概念が家庭内にはないので、そもそも子供が家に2人や3人いるという事自体が想像できないのかもしれません。
人民銀行や専門家が指摘するように、思い切った支援制度を整える必要があるでしょうね。都市部だけでなく農村部にも。
中国政府は相当な危機感を持っているようで、これに対してどう取り組むかが注目されます。だって経済への打撃が大きくなりかねないですから。
そういえばFTが1949年以来初めての減少としたのは中国への配慮だったと思うんです。違うかな。
だって1960年と1961年の人口減少は大躍進政策の大失敗による大飢饉の餓死者による減少ですからね。
何も知らない中国の人口学者の中には、これが2年で解消されたので今回の減少も一時的としている人もいますが、それは全然違うからね・・・。
お〆め
今すぐはあんまり考えてないけど、わたしの会社の人は出会って3か月目に入籍の日を決めてたから、何が起きるかわかんないよね。
でも「かわいいね~!じゃあバイバーイ」って感じ?
そして・・・しらゆきさんとマリメッコ
目線を少し下に落として、「そのマリメッコのかばん!」って。
すれ違いざまにその会話だけして去っていった。
マリメッコって知ってる?ブランドだよ。カラフルなお花柄の模様がかわいいの。
自分が気に入ったものを褒められるとうれしいよね。声かけるのも勇気いるけど、年配の方は恥ずかしいとかがあまりないからなのかな?
そうなのかな?でも、自分が好きなものを持ってたりすると声かけたくなるよね。