#182 中国北京五輪ボイコットを要求する団体を鼻で笑う中国政府
これに対して中国政府は無秩序な集団の叫びだとしてこうした動きを批判。
IOCは政治には関わらないという原則の下、こうした抗議活動はその国で解決すべきとして関与を放棄しています。
今回の3行まとめ!
- 北京五輪ボイコット運動
- 妨害行為と一蹴する中国
- IOCは関与しない方針
(参考)CNN 2021/02/04
開催まであと1年を迎えた日に「チベット、ウイグル、南モンゴル、香港、台湾、中国民主化、人権団体連合」がこうした書簡を提出しました。
彼らによると、「2022年冬季五輪が中国に与えられたのは、全てのウイグル人、チベット人、南モンゴル人、香港人、台湾人、そして中国の民主主義活動家の顔面を叩くものだった」とし
「わたし達の苦しみは国際オリンピック委員会によって完全に却下された」
「今、政府はそれに行動を起こし、ジェノサイドオリンピックをボイコットすることで、まともな人間性を示すべきだ」と訴えています。
これに対し中国外交部報道官は「開催を妨害しようとするいくつかの当事者が非常に無責任であることを指摘しなければならない」
「そのような行為は国際社会に支持されず、決して成功しないだろう」としています。
中国政府は相変わらずこうしたグループやそれを支持する団体を無秩序な集団だとしています。
IOCは「各国のオリンピック委員会に五輪開催権を与えることは、IOCがその国の政治構造や社会状況、人権基準に同意することを意味するものではない」と声明を出しています。
また「IOCには主権を持つ国の法律や政治体制を変える権限も能力もない。これは当然のことながら政府と各政府間組織の正当な役割でなければならない」としています。
編集所感
今回の概要!
- 五輪とボイコット
- 北京五輪で行われそうなプロパガンダ
- ボイコットすれば制裁?
そもそも4年に一度だとか、多くの競技を一箇所に集めて2週間で強行するとか土台無茶な話であって、それを継続するのはスポンサー収入のためだという。
五輪は2028年を最後に終わってもいいんじゃないかと思っています。各競技で世界大会やってるんだし必要ないでしょ?
今回中国政府やそれを強力に忖度する中国メディアが「政治は政治、スポーツはスポーツ」と主張していますが、それについても意見したいです。
政治とスポーツを切り離すという発想はモスクワとロサンゼルス五輪のボイコット合戦を発端としたものと思われます。
当時のソ連は鉄のカーテンの向こう側でしたから、国内の選手や観客、メディア関係者が安全に帰ってこれるか保障できないという理由もあったのでしょう。
西側諸国は脅威に感じていたようですし、特に米国は異常なまでの拒絶感があったようですので・・・。
スポーツは政治とは関係のない中立なものであるべきで、政治的理由で参加が妨げられてはならないというのがIOCの名目です。
アスリートが積み重ねてきた努力を政治が踏みにじってはならないということだと思いますが、それは果たして誰のためなのか・・・。
ただ単に参加国が減るとスポンサー収入に影響するからというIOCの理由ではないでしょうかね・・・。
わたしはこうした考えが、スポーツ選手は競技に専念し、他の余計なことを考えるべきではないという誤った認識を植え付けかねないように思います。
プロテニスの大坂なおみ選手が、米国の人種問題に抗議して様々な発言や行動を行い賛否を巻き起こしましたが、わたしは別にいいんじゃないかと思います。
これについては長くなるので今回はここまでにしておきます。
五輪に話を戻して、五輪が平和のためのスポーツの祭典であるならば、各地で民族独立や人権を求めるデモが勃発する中国はふさわしくないと思います。
一般市民が拘束されて社会から抹殺されたりしていますからね。単なる抗議デモの多い国ではないわけです。
IOCとしては、特に冬季は開催候補がなくて困ってるし、開催されなければ収入も得られなくなってしまう。良く言えばスポーツ振興の歯車が狂う。
そこに資本力のある中国が手を挙げて一都市で開催可能と言ったので、そちらに風が向いたということです。国内事情が明らかな嘘で塗り固められているにもかかわらず・・・。
平和と収益。一体どちらが優先されているんでしょうね・・・。
それを全て五輪を目指してきた選手達のため、と言えば聞こえは良いですが、様々な権利のために命を賭けて戦っている人たちが無視されるというのもね。
まあ、でも中国はやるんですよ。無理矢理ウイグルやモンゴル、チベット出身の代表選手を仕立て上げて、一つの中国アピールとかを。
また気持ちの悪い開会式やりますよ!反吐が出ますね。鳥肌がたちますよ。
スポーツは語源の通り、娯楽から生まれたものです。それがビジネス化して今や職業ともなっていますが、本質は平和な状態がなければ成り立たないです。
遠目から見れば中国は平穏かもしれませんが、IOCがそれを鵜呑みにしてのうのうとこんな大会を開くというのもどうかと思います。
それを言うとロシアのソチ五輪も同じか・・・。
もう一つ気になるのは中国政府忖度メディアの主張。これがまたひどい。
「中国はスポーツと経済の大国であり、政治的な影響力も大きくなっている。」
「もし過激派勢力に煽られて北京五輪をボイコットするような具体的な行動を取る国があれば、中国は間違いなく猛烈な報復をするだろう。」
「中国は確かにそのための資源と手段を持っている。」
これは環球時報英語版Global Timesの社評ですが、何この脅し文句?これが開催にふさわしい国なんでしょうかね・・・。
これこそスポーツと政治を混同していると言えるのではないでしょうか・・・。
お〆め
今度の北京五輪は北京じゃなくて、隣の市でやるらしいよ。
実際行われる都市の名前、誰も知らないし。
北京五輪は米国が新疆の状況をジェノサイドと認定したから、ネットではジェノサイドオリンピックなんて呼ばれ始めたよ。
でも、真の問題は情報公開が少なすぎて真実が見えてこないこと。これも中国政府の責任なんだけどね。
わたしが小さい頃は、毎年家族で登山に行っていたんです。登山といっても本格的で、泊まりで2000m級の山に登るんですよ!😁
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第011話 しらゆきさんの登山体験談
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