#0164 韓国最悪の悲観シナリオ通りの人口減少開始!地方の人口減少深刻化!
今回の3行まとめ!
- 韓国少子化急加速!
- 初の人口減少!
- 地方人口流出、首都圏集中進む!
出生者数は昨年まで維持していた30万人台を大幅に割り込む27万6千人台まで減少した一方で、死亡者数が30万8千人に増加。
出生者数より死亡者数が多くなるデッドクロス状態が発生しています。
出生者数は2015年に44万4千人でしたが、以降毎年3万人程度のペースで減少を続け、5年間で約16万8千人、35%程度減少しました。
50代以上の人口は増加する一方で、40代以下はいずれも低下するなど高齢化が顕著となっています。
今や国民の4人に一人が60歳以上の高齢者です。
それにともなって死者数も増加して、2020年は30万人を大きく超えることとなりました。
また、一人世帯が増加し、2309万世帯中、900万世帯が一人世帯となり、全体の40%近くを占めています。
全人口の減少が進む中で首都圏の人口は前年より11万人増え、全体の50.2%を首都圏人口が占めています。
一方で地方の人口流出は激しく、釜山では2万1千人と大幅な減少を記録しています。
また、首都圏以外で唯一の100万人都市、昌原市でも減少傾向は継続し、特例市の目安である100万人を割り込む日が刻々と近付いています。
編集所感
今回の概要!
- コロナは関係ない
- 難しい政策
- 止まらない下落
統計庁も随分前から少子化と人口減少を指摘していて、5年前の2016年には2032年から自然減が開始されると推測していました。
2019年に統計庁はこの予測を見直し、2029年に自然減が開始すると3年前倒しにしました。
この時に楽観、悲観の様々なシナリオ、30のシナリオを用意していたようですが、その最悪のシナリオが2020年からの人口減少だったというわけです。
その最悪のシナリオをベタに進んでいるというわけですね。これは韓国としては非常に大変な出来事です。
まあ、日本人なら少子高齢化加速の深刻さというのは分かりますよね。
いくつかのメディアは新型コロナウイルスによってこれが加速したとしていますが、わたしは全くそうは思いませんね。
韓国は2016年をピークに毎年3万人前後の出生者数が減っていて、今回もその流れを汲むものだと思います。
ひとえに3万人といっても、出生数はどんどん減っているので減少率は少しずつ増加していて、ついには10%を超えています。
婚姻数が恐らく大幅に減っているので、影響がさらに出るのは今年以降ではないかと思います。
これはあくまで結果の数字であって、問題は別の所にもあります。韓国政府の政策です。
記録によると韓国政府は15年前の2006年から少子化問題解決に予算を投じていて、累計は200兆ウォン、約20兆円に達するとされています。
今年も36兆ウォン、約3兆円を投じ、この5年間で196兆ウォン、約20兆円弱投じるという事です。
ご覧の通り、全く効果は出ていない、と言えるのではないでしょうか。
何もしないよりはマシだったかもしれませんが、効果が余りにも低いことは間違いないでしょうね。
韓国政府による少子化対策は小さな歯止めにしか過ぎないということです。
日本でも色々とやっていますが、何とか歯止めをかけるのが精一杯ですね。正直日本はまだ良くやっている方だと思います。
えっと、変な賞賛ではないですよ。出生率の推移を見れば分かります。
昨年はそれこそ消費増税の影響と思われる減少となりましたが、それより前は何とか横ばいを続けています。
社会が大きく変容し続けていることは誰もが感じるところで、それに応じた対策と予算投入が必要なわけです。
韓国政府はそのバランスが上手く取れていないと言えるかと思います。
簡単ではないのは確かです。
とはいえ統計を見る限りでは2010年から2015年まではなんとか合計特殊出生率1.2前後をキープしていたわけで、全てが不発だったわけでもないようです。
別に保守政権を賞賛して左派政権を批判するわけではないですが、2015年の1.24から2019年に0.92、2020年には0.9を切るとみられていることから、
文在寅政権での政策の失敗というのは否めないかと思います。
0.9未満というのは、香港、マカオ、台湾といった都市国家ですからね。それと同じ水準にまで落ち込んだということです。
首都圏の一極集中、地方の過疎化、広がる格差、雇用や経済の不確実性。これら全ての結果と言えるでしょう。
サムスンなどの大財閥がいくら頑張ってもどうにもなっていないのです。
正直なところ、今後も期待できず、下落が続いていくということでしょうね。
お〆め
男性が女性がっていうのもどうかと思うけど、女性ももっともっと頑張らなきゃってことだよ。