#148 J-20(殲20)実戦配備へ前進!中国が米国とインド、台湾に対して本気を見せる?
今回の3行まとめ!
- J-20がテレビで公開!
- インドや台湾も対抗!
- どうなる中国包囲網?
(参考)SCMP 2020/10/29
これまでメディアでも実際の姿を見せることはほとんどありませんでしたが、CCTVでは2機の戦闘機がおとりのフレアを多数発射する映像などが公開されました。
習近平国家主席は戦争に行く準備に集中するよう軍部に支持したとされていて、この訓練公開はそれに従ったものと見られています。
現在南シナ海、台湾海峡、インドとの国境で緊張が高まっていますが、中国の優位性を示すために国内外に発信したものと思われます。
最近では米国が台湾の戦闘機F-16に対して第5世代レーダー搭載など、追加アップグレードされたF-16Vを供給すると発表し、中国を驚かせています。
金額にして80億ドル(約8,000億円)で、2026年までに200機を配備するという計画です。
一方でインドでは、フランスに発注したラファールが11月初めに追加の3機が到着し、中国空軍との対決機運を高めています。
中国軍は国境近くの空港にJ-20を配備し、訓練を行っていると報じられていますが、出撃可能かどうかは定かではありません。
中国包囲網が強まる中、最近頻繁に合同訓練を行っている非公式軍事同盟クアッドの存在も中国を悩ませています。
バイデン大統領誕生で米国は自国優先からアジア重視に方針を変更するともされていますが、対中政策についてはまだ不明な点が多いようです。
編集所感
今回の概要
- 中国の戦闘機事情
- ライバルの戦闘機事情
- トランプ後の米国対中政策
自慢の殲20はいまだ本当の実力はわかりませんが、少なくとも国民の目にさらされても問題がないというレベルに達したようです。
エンジンに問題があるとされていましたが、ロシアの協力を得てその問題を解決したとも報じられています。
結局はまだまだロシア頼みのようですね。ロシアの最新鋭戦闘機Su-57も真っ先に購入したいと言っているようですし。
インドもカスタマイズ版を購入するとしていて、結局は殲20よりもSu-57の方が重要なんじゃないかと思ってしまいますね。
前回のスホーイはロシアがバラすための購入を阻止するために、最低48機は買えと条件を付けたようですが、結局は24機買う羽目になったとか。
開発費だと割り切った部分もあるようですが、きちんと運用しているようですね。南シナ海にも配備されているという話も聞きます。
殲20エンジン問題は解決したという話は何度も耳にしましたが、いまだに海外では飛んでいないという。
周辺国は、出来てもいない機体の話をしても仕方がないと、実戦経験のある確実な戦闘機のアップグレード版を次々導入しているということです。
インドはフランスにパイロットなどのスタッフを送り込んで訓練させ、輸送せずにパイロットがそのまま空港まで飛んできているそうです。
実績のある戦闘機は訓練プログラムも整っているようですね。
台湾のF-16Vへの移行も同型があることからすんなりいくことでしょう。
新機種は完成から実戦配備まで時間がかかるのは当然ですが、殲20はトラブルもあって遅れているようですね。
最新鋭機だから性能を隠したいというよりも、人に見せられるレベルではないのだと思いますけどね・・・。
日本や韓国にはF-35が続々と配備されていますし、アジア諸国も戦闘機の入れ替えが活発に行われているようです。
殲20はそれを打開するはずでしたが、簡単には行きそうにないですね。
海洋でも日米豪印の4カ国同盟クアッドがどんどん連携を強めていて、中国の海のシルクロード構想も雲行きが怪しくなってきました。
ただ、トランプ大統領が中国排除の物流ネットワークを構築しようという中でRCEPが協定署名まであと一歩まで進み、チグハグ感が否めません。
日本国内でもとにかく経済優先という声が大きいですからね。尖閣諸島に対しても直接的な対策はありませんし・・・。
感染症もあって、中国だとか韓国だとかは関係なく、とにかく経済回復が最優先という動きが加速するのは無理もないことでしょう。
中国もコロナ外交では散々失敗しましたが、今世界に必要なのは経済回復だとか言って地位向上を目指していますね。
一方でバイデン次期大統領は、中国問題よりもまずは感染症対策が最優先としていて、中国への圧力が継続されるかどうかは分かりません。
オバマ政権の印象からすると、トランプの強硬路線をどこまで継承するかは分かりません。
対中政策については様々な憶測が飛び交っていますね。ただ、台湾はかなり不安視しているようですが。
議会の承認が得られないので経済関連の強硬策は弱められないのではないかと言われています。
また、人権重視の観点から香港やウイグルなどに対してはより干渉を強めていくともされています。
ヨーロッパとの関係改善で、中国とヨーロッパの関係にも変化が見られるとされています。
いずれにせよ中国の対米攻撃能力、防衛能力の向上は変わらぬ戦略なので、どちらが大統領になろうとこの点は変化がないと思われます。
お〆め
その米中の貿易関係をズタズタにしてでも中国を叩こうというのがトランプ大統領の方針でした。
5年かけて徐々に緩むかもしれませんが、その前に大統領変わるかもしれないし・・・。
軍事面はまた別で、オバマ時代からも中国への懸念は高かったので、こちらに関してはバイデン大統領になってもそれほど変わらないと思います。
台湾についてはトランプが型破りな支援を行っていますが、これは継続されるべきですね。
「一つの中国」という九二共識をバイデン大統領がどう捉えるかが注目されますね。
そして・・・しらゆきさんの散財
(し)あ、みなさんお笑い東亜研究会の公式Twitter(@owaraitoua)見てね!
ゆるりんから権限をいただきましたから。