#130 韓国で電気自動車火災続出!現代自動車と韓国メディアは隠蔽してる?
今回の3行まとめ!
- 韓国電気自動車で相次ぐ火災
- 原因はいまだに調査中?
- 現代自動車は隠蔽している?
しかし最近火災が相次いで発生し、バッテリー周りに原因があるのではないかという憶測が飛び交っています。
火災はこれまでに判明しているのは海外2件と国内8件の合計10件。
(参考)プレスマン 2020/09/01
2018年の2件は蔚山の生産ラインで火災が発生しています。
火災はほとんどが7月下旬から8月にかけてであり、真夏の猛暑という気候的影響が関連しているのではないかという推測もあります。
火災発生も充電中、未充電、充電後、走行中など様々で、供給しているLG化学側も原因が絞り切れていないとしています。
現代自動車も現在原因の調査中とだけコメントを出しています。
8月7日に発生したという火災については主要メディアで報道されず、24日の火災はYouTubeを通じて表沙汰となったようです。
一部ではバッテリー管理システムに問題があるのではないかと疑われていましたが、8月24日に火災が発生した車両はソフトウェア更新後であると判明しています。
主要メディアで取り上げられることのなかったこの問題はついには国民請願に上がってきて、現代自動車に厳しく政府が管理監督するよう訴えています。
編集所感
今回の概要!
- この報道を取り上げた理由
- 中国製を批判している場合?
- 求められるのは品質と真摯な対応
事故というのはどこでもどの製品でも起こりうるものですし、それをもってしてメーカーの信頼性が低いとするのは不適切だと思うからです。
自動車のリコールも同じで、世界中で様々なメーカーの様々な車種のリコールが行われています。
販売台数や製造ライン数などの正確な統計を元にして算出しない限り、どこのメーカーが際だって劣るというのは分かりにくいです。
わたしが今回この報道に目を付けたのは、最近韓国で中国メーカーCATLのバッテリーは信頼性が低く、相次いで火災が発生していると報じているからです。
最近ではLG化学のバッテリーがテスラに採用されて僅差でシェア1位を獲得し、韓国国内では嬉々として報じられました。
中国で1位のCATLは、8月に2件、5月にも1件の火災事故を起こして品質上に問題がある。
CATLのバッテリーは韓国のバッテリーと比較すると技術格差が2~3年はあって、韓国メーカーの技術優位性が明らかだとしています。
そのご自慢のLG化学のバッテリーですが、今年は5月に1件、8月に2件の火災事故が発生していて、CATLと全く同じと言えます。
これは現代自動車のコナ・エレクトリックという単一車種での火災件数なので、実際には他にも発生しているかもしれません。
厳密には生産台数を比較しなければどちらの火災が発生しやすいかまでは断定できませんが、よその国を低品質と嘲笑している場合ではないと思います。
韓国メディアが取り上げた広州汽車のAionSは2019年実績で3万2千台。KONAは4万4千台なので同じ件数ならKONAの方がまだ安全性が高いと言えるってこと?
KONAは昨年も7月から9月で5件も火災事故を起こしているのでどんぐりの背比べと言ったところでしょうか・・・。
こうした韓国企業賞賛報道が背景にあるからか、8月上旬に発生したKONA火災については主要メディアが報じず、さらにはニュースが削除されたという主張まであります。
これには現代自動車が意図的に事故を隠蔽しようとしているのではないかという疑惑まで囁かれるに至っています。
2018年の工場火災で消防に通報しなかったり、他の事故でも消防との合同鑑識に参加しなかったなどと報じられています。
(参考)民衆の声 2019/09/30
(参考)民衆の声 2019/08/28
1年間、政府や消費者に通知しなかったとも報じられていますね。
(参考)民衆の声 2019/09/30
昨年9月に国土部がこの車両を問題視して調査を依頼していますが、いまだに調査結果は出ていないとのことです。
1年近く経っても原因が分からないまま問題がないかのように扱われているのです。
バッテリーは完全に安全とは言い切れないものなので火災事故が発生する可能性は当然あり、様々な技術によってこの危険性を下げる必要があります。
これは全メーカー共通の課題であり、様々な試行錯誤が行われているようです。
最近韓国の報道で目につくのがこうした自国賞賛報道で、それ自体は悪くないですが、一部で暴走気味と感じます。
不都合を隠して不適切な比較で海外メーカーを批判するようなやり方・・・。
おっと日本のYouTubeでもよく見られるけど、あれは低質メディアだから放って置いて。
ですので今回のこうした中国メーカー批判や隠蔽とも取れる報道姿勢には違和感を覚えます。
韓国としては、火災事故連発の報道がテスラの耳に入ってバッテリーの安全性が疑問視されるのを防ぎたいんですかね。
そんなくだらないものより消費者の利益追求のため、現代自動車は情報公開を積極的に行うこと。
そしてメディアも国益云々のためかメーカー圧力かしりませんが、そんなものでひそひそせず、堂々と報じてほしいものです。
お〆め
(参考)電子新聞 2019/07/29
メーカーは責任逃れをしているようですけど、専門家による委員会ではバッテリーの問題が指摘されていますね。
テスラでも火災は発生しているし、今回は韓国メディアは中国製バッテリーを批判している場合か!というのが主題で。
危険だと断定はしないですよ。個人的なイメージです。イメージ。
なのでその認識が正しいかどうかはまだハッキリしていないということは覚えておいてください。
そして・・・
あれっ?コオロギじゃなくてスズムシだったかも。