#0123 韓国政府vs医学生全面対決で医療崩壊危機!強攻策失敗、先延ばしで逃げ続ける韓国政府
今回の3行まとめ!
- 強力に反発する医師たち!
- 免許停止と命令という脅し
- 隙を見せた政府と高まる反発
韓国政府が掲げる4つの医療政策。この中には医師不足のため医学生の大幅増員が含まれます。
これは現役の医学生からすれば門戸解放であり、彼らのこれまでの努力を踏みにじるものとして批判が特に高まっています。
医学生たちは、先月からインターンやレジデントが次々にストライキに突入するなどして政府に政策の見直しを求めています。
この背後にあるのが大韓医師協会で、会長は極右性向の人物として知られています。
日本の後期研修、専門研修に当たるレジデントも先月25日からストライキに突入。
政府は彼らに対して業務開始命令を発し、従わない場合は医師免許の停止や3年以下の懲役刑、または3千万ウォン(約270万円)以下の罰金を示唆して圧力をかけています。
しかしこれが火に油を注ぐ結果となり、多くの医師が白衣を脱ぎ捨てて抗議をしています。
また、9月2日に予定されていた医師の国家試験への不参加を94%にあたる医学生が表明!
韓国政府は予定通り強行するとしていましたが、前日になってこれを撤回し、1週間遅らせると発表しました。
状況はさらに悪化し、今度は医学部の教授らが、研修生への処分を取り下げなければ教授一同辞職すると表明。
(参考)朝鮮日報 2020/09/01
さらに9月7日には開業医を中心とする大韓医師協会の第3次ゼネストが予定されていて、政府に対応を迫ります。
編集所感
今回の概要!
- 爆発する韓国民主主義の力
- ストライキに反対する人たち
- それでも頑な文在寅政権
これが韓国国民のやり方というものなのでしょう。
しつこく言いますが、8月15日の光復節演説で文在寅大統領が賞賛した民主主義の力ということです。
その民衆の力によって不正を犯した朴槿恵政権を打倒したというわけですが、今度は文在寅政権の悪法が民衆の力によってナイフを突きつけられています。
民衆の声に対して文在寅大統領は、同様にナイフを喉元に突きつけて抑え込もうとしているわけです。
残念ながら彼らは屈するつもりはないようですね。
医療崩壊が起きると責任を押しつけても、それは政府の誤った政策のために起きるものだと突き返されます。
遠目に見れば、患者不在の幼稚な水掛け論ではありますが、お互い引き下がるわけにはいかないようですね。
政府からすれば、つい4月の選挙で国民から圧倒的な支持を得た政権与党と政府が作り上げた法案ですよ!と言ったところ。
実際定員拡大や地域医療人材確保は公約としてあげられていましたからね。
そう言う意味では韓国国民というか、医療関係者も共に民主党に投票していたとすれば、安易な選択をしてしまったということです。
ただ単に感染症対策がちょっとうまくいっただけで、公約も見ずに政党や政治家を選んでしまったわけですから。
今回惜しむらくは、朴槿恵の時のように、国民全体に関わることではなくて、医師と医学生という一部の反発というところです。
外側の人は何をしているかというと、文在寅側の人たちは、ストに参加した医師がいる病院をリストアップして、行ってはいけない病院一覧を作っているようです。
不買運動の病院版みたいなものですね。
まあ、公共心を欠いていると非難しているのでしょうが、所詮文在寅支持者のいたずらでしょう。
その指摘は間違ってはいませんけどね。感染症拡大期に医療放棄ですから。
下手をすれば手術も延期になるわけですからね。人命にも関わりかねません。
かといってメディアが安易にある患者がストライキの犠牲になったというのもどうかと思います。
無駄に政治色を帯びてしまうので、ちょっと判断が難しいところです。
何度か話し合いの場をもってお互い着地点を見つけようとしていますが、政府の譲歩なしに決着はつかないでしょう。
医師の大幅増加。地方大学病院創設や地方への強制赴任。漢方薬の保険適用。リモート診療の導入。
文在寅政権の理想を詰め込んだ政策のようですが、現場の意見を取り入れての修正はできないんでしょうかね。
特に医師の大幅増員計画は、公平性を大きく欠くと認識されているわけですけど、再考できないものなのでしょうか。
これまで何もかも頑固一徹で突き進んできた文在寅大統領ですけれども、このあたりで民主主義の力に屈するべきではないでしょうか。
あなたの理想とする民衆の力による民主主義ですよ。
このままじゃ、ほぼ独裁の強権者になってしまいますけど。北のあの人やお隣の大国のような・・・。
お〆め
でも韓国国民は少し医学生側の主張は理解できるんじゃないかなと思うんですよ。
それがそこまで努力しなくても楽に医者になれますよっていう制度に医学生は頭にきているんです。
強烈な不公平感じゃなければここまで盛り上がらないですから。
そして・・・
だけど忘れちゃった!