#0114 中国からiPhoneが消える日。AppleはWeChatを排除するのか?
今回の3行まとめ!
- トランプ政権がWeChat禁止へ
- WeChatのないiPhoneは中国でゴミ同然
- iPhoneの出荷台数大幅減へ
(参考)PCMAG 2020/08/05
WeChatは中国のスマートフォンほぼ全てにインストールされているといってよいほどの基盤アプリとなっています。
中国のユーザにとってWeChatは単なるメッセージングアプリというだけではなく、支払いなどを含めた多くの機能が提供されています。
中国ではWeChatのないスマートフォンは、通信と支払いのできない高価な電話に成り下がるという事です。
中国ではGoogle Play Storeは禁じられているのでAndroidのスマートフォンは影響を受けません。
しかしiPhoneはAppStoreを通じてアプリケーションを取得するため、WeChatがストアから削除されればユーザは手の打ちようがありません。
トランプ政権の行政命令が具体的にどの範囲に及ぶかは分かっていません。
単に米国でのみWeChatをダウンロードできなくすればよいのか、全世界のAppStoreから削除するのかは分かりません。
仮にAppleがWeChatを削除した場合、iPhoneの出荷台数は30%減少すると言われています。
(参考)PCMAG 2020/08/10
中国国内に限れば95%のユーザがiPhoneの使用をやめるとされていて、Appleへの打撃は甚大なものになります。
(参考)新浪網 2020/08/14
こうした動きを受けて、WeChatや中国で禁止されていないメッセージングアプリSignalのダウンロード数が急増していると報じられています。
編集所感
今回の概要!
- 禁止アプリ色々
- 中国アプリは全削除すべき?
- Appleは大打撃を受ける?
その削除アプリはGoogleに問題視されて削除されてしまったわけですが、最近では削除すべき中国アプリリストが出回っていて話題になっているようです。
わたしはアプリについてそれほど詳しくはありませんが、いくつか知っているものがありました。
WeiboやBaiduは当然のものとして、写真関係のアプリは皆さん入っているかも知れませんね。特に女性やInstagramが好きな人は。
アプリ一つで上場したというビューティープラス。これは日本でも人気のはずです。フィルターなどのアプリ内課金で稼いでいるようなもの。
他はピンとこないけど、自撮り系や加工系のいくつかはきっと若者の間で流行っていると思いますね。メイクアッププラスとか有名かな?
フリーのセキュリティー系アプリなどもリストに入っています。あとはゲームだとクラッシュオブキングスやモバイルレジェンドも入っていますね。
よく知らないんですけどどちらも有名なゲームらしいです。モバイルレジェンドは全世界で5億ダウンロードと書いてありました。
中国企業テンセントのゲームが入っていないようですが、これは言うまでもなく避けろということなのでしょうか。
前も話しましたが、どこの国のアプリか明示されていればユーザが選択する際の目安になると思います。
メッセンジャーに関してはわたしの場合はたくさん使っています。相手によって使い分けているという感じです。できるだけ統一して欲しいですけど。
WeChatは中国側との唯一の連絡手段なので、仕事上使っている方もいるかと思います。わたしは中国とは取引ないので使ってないですが。
Signalは中国でも使えるようなので、これからはこれでいいんじゃないかと思いますね。安全だし全部これにすればいいのにと密かに思います。
いずれにせよ、中国に旅行あるいは出張などで行った場合、WeChatが入っていないと非常に面倒なことになると思います。
もっとも、一般的なメッセージングアプリは使えないので海外との通信は不便です。
オススメするのは事前に日本で通信規制のない香港SIMを購入しておくことですが、これも将来的にはグレートファイアーウォールの監視下に入るかもしれないですね。
中国政府も香港の活動家達が外国勢力と共謀しているとか言うなら、さっさとSNSの通信を遮断すればよいと思いますけど。
遮断した時に爆発する怒りが恐くてできないのかな?
どのみち中国に行けば不便なことは変わりないようですね。
アプリの削除についてですが、個人的には過敏になる必要はないと思います。
最近声高になっている人のほとんどがセキュリティーやプライバシーにそもそも疎くて、反中だからと途端に騒いでいるだけです。
わたしはそういった意識を高めるのに非常に良い機会だと思っていますが、中国アプリばかりに目を向けているのは片手落ちです。
個人的には日本人は情報セキュリティーに対する意識が低いと思います。全体的にですよ。皆さん一人一人がどうかは分かりませんけど。
iPhoneについてですが、米国の行政命令は米国国内に限られたものとなると思います。
Appleに対して全世界で配布を禁止しろというのはやや無理があるかと思いますね。あくまで米国の安全保障の懸念に対してということですので。
なので報道にあったようなAppleにとって悪夢のような事態。出荷量の大幅減少にはならないと思います。
それでも米国で禁止されるだけでWeChatの勢いは著しく衰えると思います。米国在住の中国系の人やそれと関わる人が使えないというだけで大きく衰退するでしょう。
インストール済みであれば問題ないですが、更新もできないので、次第に脆弱性が見つかってボロボロになり、使い続けるに値しなくなると思います。
新OSなどへも対応しないでしょうから、いずれ自然淘汰されることになるでしょうね。
Androidだとファイルからインストールできるのでまだまだ活路はありますが、実際にそこまでして使う人はいないでしょう。
そもそも中国も国内では他を排除してWeChatに依存させているので監視していると疑われるわけですが、検閲のためには変えられない。
検閲が及ばないし、削除できない他のメッセンジャーアプリやSNSをブロックせざるを得ない。
中国政府は色々と言い訳をしていますが、危険性がないと言い切るだけの証拠は不十分だと言えると思います。
お〆め
あんまりアプリ自体入れてないですからね。お店のアプリとかくらい。
そして・・・。
何と言っても楽しめる時間が全然違います。