#0109 日本もTikTokなど中国製アプリやシステム禁止へ!米国トランプ政権の呼びかけに呼応
今回の3行まとめ!
- 日本でもTikTokなど中国アプリ禁止へ
- 米国の呼びかけに即座に呼応
- 米国議会では公務員の使用禁止法案成立
アメリカのトランプ政権が通信事業分野での中国企業の活動を包括的に制限する方針への同調を同盟国に呼びかけたことに関連し、菅官房長官は、通信インフラの安全性確保は個人情報などを保護する観点から、国際的な動向も見据え対応していく考えを示しました。
(参考)NHK 2020/08/06
これは、米国トランプ政権がTikTokなどの中国製アプリの禁止や、アリババなどが運営するクラウド事業を制限するなどといった方針を発表し、これに応じたものです。
米国はTikTokの運営企業バイトダンスが中国企業であることから、中国国内法に基づいて中国政府にユーザデータを引き渡す可能性を懸念しています。
TikTokはこれまで、あるいはこれからも中国政府にデータを引き渡す可能性があるためです。
米国では連邦公務員がTikTokの使用を禁止する法案が上院で満場一致で通過しました。
この法案は国会議員を含む米国政府の職員が政府が配布したデバイスでTikTokをダウンロードすることを禁止するものです。
国務省、国土安全保障省、国防省、運輸保安局では既に実施されているものですが、これが法的に拡大されるということです。
中国外務省の広報担当官は米国のこうした動きには証拠がないと反論しています。
また、米国の誤ったアプローチが行われた場合は国家安全保障を理由に、米国企業に対しても同様の措置を講じることができると報復を示唆しています。
(参考)环球网 2020/08/07
編集所感
今回の概要!
- ネットと国家の情報収集
- 中国政府の情報収集への歩み
- 主体性のない日本
一昔前はMicrosoftやGoogle、Appleなどもほぼユーザに同意なくデータを収集していました。
ここ数年でそれが問題視され、今や何かしらの同意を求めるようになっています。
初期設定では収集不可能になっていたり、設定のどこかしらに収集を停止させる選択がひっそり隠されていたりします。
Appleはいち早くプライバシー保護を前面に押し出したという印象を受けました。
TVCMまで打ちましたから。誰も内容を気にしていないですけど。
いずれにせよスノーデンの暴露によって、米国政府自体が膨大な情報を収集していることが明らかになりました。
日本政府も情報を収集し、米国に秘密裏に提供していることが判明しています。
テロに関する情報をということですが、その判別を誰かが明確にしているわけではないので、ほぼそのまま流れています。
一方で米国からテロに関する情報を交換条件として提供を受けることができるようです。
まあこれをどう見るかですけど。
スノーデンの暴露は中国に衝撃を与えたと言われています。通信機器を使って情報を収集する方法があるのかと。
これを受けて、中国も通信機器を利用した情報収集を開始したのではという憶測が流れています。実質的な証拠はまだありません。
ニュースで触れられているとおり、中国政府は必要に応じて中国企業が有する情報を取得できることになっています。
これは中国に言わせれば安全保障上の脅威があった場合なのでしょうが、明確な基準がなく、中国政府が必要とすればいつでも情報にアクセスできることを意味します。
要するに中国にサーバがあるものは中国政府が情報を全て握っていると考えられるわけです。
飛躍した考えだと指摘する方もいるかと思いますが、わたしはこれに関しては飛躍とは思いませんね。
通信機器による情報収集も、米国がやっている以上、中国もやるでしょう。
いずれにせよ、普通にネットを使っていればありとあらゆる情報が国家によって収集されているという事です。
どのアプリがどの国で作られ、サーバがどこにあるかを知るにはひと手間がかかりますし、気にしない人がほとんどでしょう。
会議アプリZoomが中国に情報を送っていると報じられて問題となりましたが、それでも使い続けていた人や企業は多くあったでしょう。
または中国企業が作ったゲームシステム上で、個人的な情報をダラダラと話している人もいるでしょう。
これは個人同士の一対一の会話でもシステムを経由すれば中国に向かって話しているのも同然です。でも誰も意識していません。
とはいってもWeChatを使わなければ中国にいる駐在員と連絡が取れないですし、いずれにせよ中国国内は厳しく監視された状態ですよね。
それにしても日本政府の主体性のない対応に苦言を呈したいですね。
もっとも中国への配慮があって率先した対応を取らないということなのでしょうが、米国に言われたら行動に移すというのは明確な対比と上下関係を感じますね。
中国とも良い関係を保ちたいということから対応を取らず、米国に言われたから仕方なくを強調してしぶしぶやったように中国にはアピール。
一方で安全保障を米国に頼っている以上、米国の方針に従わざるを得ず、中国との関係から率先して対応することも自ら深く調査することもしない。
日本人としてはこうした点を指摘せざるを得ないですよね。
単純な反中国、安倍政権賞賛、米国追従で騒ぐ前に、日本は根本的な問題を解決する必要があるということを、国民が意識して欲しいです。
ネットで見られる反射的な反中嫌韓日米賞賛なんて何の役にも立ちません。
お〆め
機器については今のところ疑いにすぎませんが、何かしらの方法で行おうとしているという推測は飛躍ではないでしょう。
米国政府は企業から提供を受けることはできないですが、別の方法で情報を収集していると言われています。
何かそういう、中国や韓国に負けるのは許されないけど米国なら仕方ないという考え方が気に食わないです。
その、米国とはあくまで反中というか、打倒中国共産党のために連携が必要とは思います。
ただ米国のこうした牙のむき方はかつて日本にもやったわけで、それを手放しで賞賛する風潮にはちょっと相容れないですね。
ただ、日本が米国について行かざるを得ないのは、安全保障において自立できないというのが極めて大きいんですよ。
そこを突破しようという動きがほんの僅かしか見られないというのが残念でなりませんね。
ちょっとセキュリティーに話を戻します。最近の報道ではインドや英国は中国から報復攻撃を受けているようです。
そして・・・
それかぶー顔を見慣れているからか、不細工顔しててもよくわからないんだと思う。
写真撮って送ろうか?