#0099 韓国を訴える!「金払わなければ国際訴訟!」とイラン激怒!
イランメディアによると、イラン外務省は韓国によってブロックされているイラン資産の凍結解除のために様々な努力をしているとしています。
ロウハニ大統領は、韓国が保有している石油代金を取り戻すために法的手続きを取るよう命令したと報道官は話しました。
それとともに、米国のイランに対する制裁は一方的で違法だとし、ワシントンとソウルの主従関係が問題で、韓国はイランとの交渉に誠実に対応し、約束を守らなければならないとしています。
韓国で凍結されているイランの資産は65億ドルから90億ドル、約7,000億円~1兆円にものぼるとされています。
韓国の銀行がイランの資金解放を拒否しているだけでなく、一部の銀行がイランの口座の手数料や維持費を要求しているとも伝えられています。
韓国メディアによると、石油化学企業が輸入したイラン産原油の輸出代金は約70億ドルだとしています。
イランは米国の制裁によって主な外貨収入源である原油輸出ができなくなり、感染症の蔓延で原油価格の下落、貿易自体が困難で外貨不足が深刻な状況です。
イランリアルの価値は今年に入って約半分となっていて、イラン政府は通貨単位の変更、すなわちデノミネーションを進めようとしています。
こうした苦しい状況の中で、韓国を訴えることで世界に米国の制裁が違法であることをしらせようとしているものとみられています。
韓国政府は米国の承認を受けて2010年から2つの国内銀行にイラン中央銀行が開設した口座を通じてウォンで支払っていました。
しかし昨年9月に米国がイラン中央銀行を制裁対象としたため、韓国の銀行はこの口座の運用を停止した状態になっています。
編集所感
そうか、主従関係ですか。横の関係性は見ていないということのようですね。
制裁に関しては実際多くの国がそうであるわけですけれども、イランとしてはこれまで友好的に接してきただけあって、不満が大きいのでしょう。
韓国は5月に人道的支援として感染症が収まらないイランに対して数十万ドル規模の支援物資を輸出したとされています。
内容は検査キットや消毒液などということです。
これは特例的に許可されたものということで、代金は凍結された口座から差し引いたということです。
実質上一部を支払ったというわけですね。なので無償支援ではなかったということです。
韓国とイランの歴史的な関係については、軍事政権時代から原油や天然ガスの重要な輸入元として交流があったようです。
イランと北朝鮮は友好関係にあって、核やミサイル開発、兵器購入なども行われていたようですが、韓国政府は気にしていなかったようですね。
イランイラク戦争の時には韓国も武器などを輸出していたようですし、家電や自動車などの輸出もあったようですから、貿易相手として良好な関係にあったようです。
それが今回の制裁強化をきっかけにこのような険悪な状態に陥っているわけです。
一方で日本は歴史的にはイランとは友好関係を築いてきました。
今回の米国の核合意離脱についても日本は核合意維持を表明しています。制裁には同調していますが、ここが韓国との明確な違いです。
昨年2019年は双方のトップがお互いの国を訪問して首脳会談を行っています。
韓国より前の3月に医療物資の無償支援を行っていますね。
とはいっても日本も米国の制裁のために昨年6月からは原油の輸入が出来ない状況です。
制裁発動時期は韓国と同じなので、なぜ韓国だけ未払い金が残ってしまったのかは謎ですね。これはもう少し突っ込んで調べてみなければなりません。
問題としては、韓国政府は何も打つ手がないということです。
イランを説得することもできなければ、前回のように何かしらの物資で代金を相殺することもできません。この時もかなり揉めていました。
そうしたところがイラン政府としては韓国が気に食わないのでしょう。
他にもホルムズ海峡への実質上派兵や韓国企業の撤退などで反感を買っています。
韓国としては北朝鮮と同じですね。支援したくても出来ない状況です。
韓国政府としてはどうせ米国に楯突くのなら、イランではなく北への支援をもっと行いたいところでしょう。
なのでイランだけを支援するということはありえないと思われます。
この際在韓米軍問題と絡めて南北問題や今回のイランとの関係を持ちだして、米国の要求をぶっちぎって支援するというのも一つのやり方だとは思います。
ただ、このシナリオはないですね。そうしたとしても、北朝鮮が手一杯で、イランまで事を拡げて問題を複雑化させたくはないでしょうから。
そこまで行けば米国からは完全にあちら側と見られかねません。
現代の悪の枢軸として米国が挙げているのが北朝鮮、イラン、そしてシリアですから。
北朝鮮は事情が特殊としても、これでイランにまで手を差し伸べればあらぬ疑いを持たれることになるでしょう。
逆にこれでイランに訴えられて、ひたすら耐えていれば米国から評価を受けることが出来るかもしれませんね。
そうやってイラン関連でプラス評価を得て、その反面北朝鮮関連では強引にやらせてもらう。これが韓国政府の選択肢ではないかと思います。
北朝鮮もそうした南側の米国や国連制裁の枠組みを超えた思い切った行動を期待していて、それを達成しなければ南北関係は動かないでしょう。
現在の米朝関係やトランプ大統領の選挙戦の状況を見ても、米朝関係が好転するというのはないようにわたしは思えます。
北朝鮮問題を動かすのは韓国しかないということです。なので思い切った行動を期待しますね。
ですのでイランの今回の行動はその足掛かりに利用させてもらうというのが良いと思います。
ひょっとしたら防衛分担金交渉の一つのアピールになるかなぁ。それはあまり関係ないか。
お〆め
一説ではイランが英国の影響下にあった時代に、日本が英国の監視下をかいくぐって石油を輸入したことが一つのきっかけとされているようですね。
(参考)Wikipedia 日章丸事件
それで友好的ということですか?何だかトルコとの関係みたいですね。昔のことでいつまでも良い感情を抱くなんて。
あとは米国に敗れたにも関わらず、経済発展を成し遂げて米国の脅威にまで成長した姿に憧れを感じたという話もあります。
2007年にチャングムの誓いが大ヒットして視聴率が90%越えたそうです。
そして・・・
ただ最後は自力で降りましたよ。
とにかく筋肉ムキムキになってかっこ良くなりたいんですよ。