#0092 韓国KF-X、オスプレイに負ける!裏切りのインドネシア投資先変更!
そんな中で、米国政府はインドネシアに対して、8機のMV-22ブロックCオスプレイと関連機器の販売を承認しました。
オスプレイ以外にロールスロイスエンジン24機、前方視赤外線レーダー20機、ミサイル警報システム20機などを初めとした各種システムや機関銃などの武器も含まれています。
総額は20億ドル、日本円で2,000億円以上にも上り、これには技術支援費用や、研修費用も含まれています。
インドネシアは韓国政府に対してKF-Xの開発費用8兆5,000億ウォン。
日本円で約7,600億円のうち、約20%に相当する1兆7,000億ウォン。
日本円で約1,500億円を負担することとなっています。
昨年初めまでに支払額の約15%にあたる2,200億ウォン、約200億円を支払っただけで、以降の支払いを停止した状態にあります。
(参考)中央日報 2020/07/07
インドネシアは財政問題を理由に支払いを延期していましたが、それにも関わらずより高額なオスプレイ購入を決めたことに、韓国側からは疑問の声が挙がっています。
3月にはインドネシアの国防副大臣は、ロシアのSu-35の代わりに米国ロッキードマーティン社のF-35購入方針を明らかにしています。
Su-35については取引はキャンセルされていないものの、いくつかの障害があってロシアから購入できなかったと説明されています。
インドネシアは今年に入ってからフランスからの兵器購入も検討するなど積極的な動きを見せています。
そんな中で、時期的な問題や可能性の問題を考慮した上で、KF-Xの重要性が薄れているのではないかという見方も出てきています。
編集所感
仕事柄多少関係もありますので、皆さんとはちょっと違った視点でインドネシアについては語れると思います。
米国が金利を上げ続けていた時期、お金が途上国から米国に集中して通貨危機の危険性が高まっていました。
その時に最も危険性が高いとされていた国の一つがインドネシアで、KF-Xへの支払いの遅延が始まったのもその時期です。
インドネシアは中国に電撃発注した高速鉄道も時間と費用ばかりがかさんで遅々として進まない状況。
同時期に日本が受注したMRTは昨年苦難の末開業にこぎつけ、こちらは好評のようです。
そもそもインドネシアという国は計画通りにきっちり物事を進めるのが得意ではないと思います。
特に公共工事などについては基本的に予定通りにはいきません。
MRT事業についても、大統領選挙が絡んだために色々な無理が生じて参画企業は赤字となったようです。
予定通り開業したのは奇跡というか、大統領選挙に間に合わせるために強引に完成させたようですね。
この事業に関しても支払いを渋って苦労が絶えなかったとされています。
KF-X事業における払い渋りも当然予想可能なわけで、進捗が芳しくないとあれば、インドネシア政府は平気で支払いを後回しにします。
KF-Xにインドネシアが共同開発意向締結したのが2009年。
翌年10月に共同開発協定書、いわゆるMOUが締結。
この当時の開発計画がどのようになっていたか詳しく覚えていませんが、現在の計画では2026年に戦力化するということになっているようです。
まだまだ先の長い話で、販売して利益の一部をインドネシアが得られるのは随分と先の話です。
感染症の混乱を突いて中国が南シナ海を荒らし回っている中で、インドネシアとしては未来の投資よりも直近の対応を優先せざるを得ないわけです。
先日インドネシアで成立した来年予算の軍事関連項目の中に、KF-Xへの支払いは入っていないものと思われます。
オスプレイやF-35は高額ですが、中国遠洋漁船のインドネシア人乗組員への非人道的扱いが発覚して中国への感情が悪化する中で、避けられない問題です。
ロシアのSu-35がキャンセルされた理由として、米国のロシア・北朝鮮・イランへの統合制裁法違反に当たると指摘されたことが関係していると思われます。
また、中国の国産機がロシア機をベースとしていることから、優位性を導き出しにくいというのもあるかと思います。
あ、ちなみに遠洋漁業乗組員はインドネシアでは花形職業のようで、行って帰ってくれば家が建つというほど稼げるわけです。
学校の先生が辞職して船に乗るなんて話も聞きましたよ・・・。
インドネシアが今回米国と結んだ契約には陸海空の統合制御システムも含まれていて、米国の最新システムを用いて中国に対抗しなければという強い意志を感じます。
KF-Xは恐らくインドネシアにとってはビジネス投資であって、そこは韓国とかなりの温度差があると思われます。
撤退はしていないものの、現段階では継続投資はしないと内部では判断しているのではないかと思います。
3月には感染症拡大を理由に技術者も帰国させていますので、もはや意欲的ではないようですね。
更に、インドネシアは韓国に1,400t級の潜水艦3隻を発注しているにも関わらず、こちらも契約金を支払っていないようです。
韓国政府側は南方政策の重要国であるインドネシア市場の将来性を考慮して我慢しているようですが、それは間違った判断だと思いますね。
予算が成立したタイミングで脅しをかけて引っ張り出すほかないでしょう。
ビジネスでも、何だかんだ言い訳をして支払いを回避しようとしたり、減額しようとしたり、先延ばししようとしたり、しょっちゅうです。
現地法人などからもっとインドネシア関連の情報を収集して対応すべきだと思いますね。
このままだとインドネシアのいいように弄ばれて終わる可能性が高いです。
KF-X自体は最終的にどう仕上がるか分かりませんが、途上国にお手頃価格で売るという位置づけになるのではないかと予測します。
軍事関連で最強とか対外的に大口を叩いたり、自国賞賛が激しいところは中国ソックリです。
ごめんね、一緒にして。でも一緒なの。
お〆め
今回ですが、簡単に言いますと韓国は戦闘機を国産化しようとしているわけですよ。
でも韓国って北朝鮮に勝てればいいんじゃないですか?
設計通りにうまくいくと思っていないから。しかも6年後だし。
そして・・・
持って行きましたよ。でも遅くて使い物にならないですね。
買ってもらえば?
で、うちの会社なんですけど、他の人はファイルを開いたりするのもすごく時間がかかって、とにかく非効率なんです。
PC導入費という目に見える予算削減のために目に見えない効率性を犠牲にするパターンですね。
導入担当やシステム部門がメモリ倍増にかかる費用と作業効率化で削減できる費用を算出して分かりやすく証明できない限り、改善は無理ですね。