#0049 中国の最新鋭ステルス爆撃機「Xian H-20(轟20)」を米国丸無視
人民解放軍の消息筋は、感染症が十分制御されるなら11月の航空ショーで公式に披露するとしています。
攻撃範囲が2倍になると予想されるこの長距離打撃爆撃機(LRSB)は日本、朝鮮半島、そしてオーストラリアまで脅かすことから、緊張を高める恐れがあるとされています。
中国共産党指導部は、地域バランスにどのような影響を与えるか。
感染症拡大で地域の緊張が高まっているため、まだ慎重に検討していると情報筋は話しているようです。
H-20の登場で、中国の核三位一体である、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射ミサイル、空爆兵器の3つが揃うとしています。
H-20の航続距離は8,500kmと米国防省は見積もっています。
これは中国本土の基地から日本、グアム、フィリピンや、各国の米国基地を攻撃できるということです。
45tの核ミサイルと通常ミサイルの搭載が可能で、亜音速(マッハ1以下)で飛行可能とされています。また超音速ステルス巡航ミサイルも搭載可能とされています。
H-20のエンジン開発は予定より遅れているとされていて、専門家はロシア製のエンジンを使用すると推測しています。
中国製のエンジンの場合は開発中のものの代替品となるため、能力が非常に落ちると指摘されています。
そのため速度設計は当初よりも遅く、戦闘能力は予定よりも低下しているだろうと専門家は推測しています。
米国空軍はH-20に特段の関心を持っていないのはこのような理由からだとされています。まあH-9Kの改良版程度の扱いなんでしょうね。
中国の最新鋭爆撃機は米国のB-2やB-21爆撃機と比較すると明らかに劣っているからです。
また、日本や韓国にF-35ステルス戦闘機が200機以上配備される予定で、H-20を配備するならばこれらが前倒しされる可能性があるとしています。
F-35がシンガポールやインド、台湾などに合計500機配備されれば中国の爆撃機戦略は封じられることとなるとも言われています。
そのためそうした周辺国への配備が完了するまでに、可能な限り戦力化したいというのが中国の考えともされています。https://bit.ly/35rBb7A SCMP 4
編集所感
殲20の名前でおなじみで、様々な問題が報告されている第5世代ステルス戦闘機のJ-20。
よく日本の防空識別圏に無断進入する長距離輸送機Y-20。
米国ブラックホークを完全にパクったとされるZ-20多目的ヘリコプターなど、一連の中国製兵器シリーズの爆撃機版ということになります。
まあパクリの話をすれば全部米国から盗んできた技術情報が採用されていると思われるわけですけれども・・・。
今回のH-20も基本的には米国のB-2のパクリだとされています。
情報を盗まれまくる米国もね、どうなのかなというところですけど。
中国の現在の爆撃機は旧ソ連のTu-16(トゥポレフ16)を改良したとされるH-6(轟6)で、設計は1940年代後半とかなり古いのですが、何とかやってきたわけです。
現在運用中のH-6Kに巡航ミサイルを搭載すれば、グアムを含む第2列島線まで射程に収めているとされていますが、H-20が配備されればこれを超えての活動ができるというわけです。
このH6Kの改良は成功したようで、ある意味中国国内はこれに満足しているわけです。
中国の兵器に関する情報は国防省の防衛白書を見ると良いかと思います。毎年の戦略や兵器などの情報が詳しくまとめられています。
中国としてはこのH-20がゲームチェンジャーとなるとしているのですが、国内向けにはそう言うしかないんでしょうね。
スペックだけを見れば恐ろしいですが、J-20と同様にエンジンの開発の遅れが指摘されていて、新型エンジンが完成するまでは現役機とそれほど大きな変化はないだろうと予測します。
今のところは性能よりも国産化の意味の方が強いんだと思いますね。
それでもまずは極めて古い設計の旧世代型からは抜け出す必要がありますし、F-35による包囲網が作られるのであればなおさら新世代の爆撃機で優位性を示す必要があるわけです。
H-20が期待値未満だとかB-2を丸パクリしたとか言われようが、純粋なと言っていいのかどうかわかりませんが、
ロシア依存から脱却した国産爆撃機を製造、実戦配備することで中国の存在感を示したいわけです。
でも結局は当面のところロシアのエンジンに頼らなくてはいけないようなんですけどね。
表面的には国産だから黙っていればいいのでしょうね。
J-20のエンジンもまだ完成していないんだと思いますけど、どうなのかな?
中国メディアでこのH-20を検索してみると、開発の遅れが出ているという記事ばかりが目につくのと、それほど多くの情報がいまだありません。
こうやっていよいよ登場すると報じているのも香港メディアのSCMPだけであって、自慢が大好きな中国がまだひっそりとしていることを考えると、本当に年内に登場するのかと疑いたくなりますね。
本来であれば、こうして米中の緊張感が高まる中で、米国への圧力をかけるためにも発表すべきなんでしょうけど、米国とも台湾とも微妙な空気が流れる中で、今なのかという議論もあるのでしょうね。
ちなみに米国が開発中で、早ければ2025年にも就役するとされているB-21と対比されることもあるようですが、実際にはパクリ元のB-2との対比が適切かと思います。
B-21は中国やロシアの防空システムを無効化するのではないかとされていて、中国にとっては恐ろしい存在となるとされているようです。
宇宙開発に関しては大金を投じる中国が優位性を見せ始めていると思います。
しかし兵器開発は実用性があるからか、米国政府としても投資しやすく回収可能であることからか、まだまだ米国の方が先んじているように感じます。
中国は技術力も高まっていることから国産化の重要性を説いているわけなのですが、兵器の国産化は極めて重要だとわたしは感じています。
米国製は性能も価格も最高峰で日本の防衛には欠かせないわけですけれども、可能な限り国産化していかないと非常に息苦しいわけです。
日米同盟は今の日本にとって極めて重要なのですが、米国抜きでは立っていられない状態をいつまで続けるのかということです。
日本が完全に自立できるとは今のところ思いませんが、それを目指して動かなければどうにもならないかと思うのです。
国産機の開発には莫大な資金と期間が必要なわけですけれども、めげずに投資して是非とも達成して欲しいものです。
兵器ビジネスに関しては拒絶感を持つ人が国内には多いですが、それなりに成果を出している韓国を見ると正直羨ましいですね。
あんなのはポンコツだという人も多いかと思いますが、ポンコツで三級品でも価格競争力があって需要はあるわけです。
訓練機が売れたりどう見てもいまいちな自走砲が売れたりするわけなんですよ。
かつて映るだけのテレビや冷えるだけの冷蔵庫が発展途上国で安価だからとシェアを伸ばした時、日本は高品質高機能高価格の製品を作ってシェアを奪われたわけです。
どうせ実戦がないからテストだけ通過すればゴミだとばれないというレベルのものを作って売れということではありません。
国防のために技術を磨いて需要を満たす製品を開発し、輸出産業の一つの柱となるよう是非とも頑張ってほしいものです。
お〆め
あれは本当にデタラメな事件で、当初イランが事故だと主張したことで大問題になりましたね。
そして・・・
また予約しなければいけないんですかね?
というか不要不急ですかね。もう疲れました。ヒドすぎます。