#0044 韓国の武器技術流出の疑い!元研究員が持ち出しも氷山の一角か?
この国家機密を扱う研究所で働いていた研究員が退職し、武器技術資料を許可無く持ち出したという疑惑が出て、韓国軍と警察、国家情報院が捜査に乗り出したということです。
国家情報院と警察によると、昨年9月にADDを退職した研究員が、退職前の一年間に68万件の研究資料をUSBメモリに入れて外部に持ち出したという事です。
(参考)SBS 2020/04/26
(参考)SBS 2020/04/26
国家情報院は昨年末にこの機密情報を入手し、警察と共同で内密に捜査を進めてきたそうです。
政府関係者によると、関連当局が最近この疑惑の一部を確認したため、正式に捜査を開始したと理解している、としているようです。
流出した情報はAIやドローン、ロボットなど未来の最新鋭兵器であり、国内外の防衛産業企業が欲するような情報が数多くあったとされています。
この研究員は情報を売ってお金を儲ける意図はなく、自らが研究するために保存したと話しているそうです。
捜査機関は流出範囲について捜査を行っているようですが、今のところ海外への流出はないということです。
(参考)中央日報 2020/04/26
(参考)中央日報 2020/04/26
しかしこれは氷山の一角に過ぎないという声も上がっているようです。毎年100人以上が退職する中で、20人以上にも疑いがあるということです。
この20人余りは防衛産業関連企業に就職していることが明らかになり、機密情報を企業に提供した可能性が高いとされています。
(参考)SBS 2020/04/26
(参考)SBS 2020/04/26
2年前、3年前の退職者まで捜査対象を広げるとなると、さらに広範囲の調査が必要となってくるようです。
政府関係者によると、ADDを退職した研究員が海外からスカウトを受ける過程で機密研究資料を渡すという情報があるとし、事実確認を行っているとのことです。
海外との共同開発兵器の技術情報が流出すれば、問題はさらに大きくなることもあり、捜査関係者の緊張は高まっているようです。
ADD発足以降、最大の機密情報流出疑惑が具体化し、国家の信頼を揺るがしかねない事態となっています。
編集所感
これが2010年頃ならまだしも、昨年であれば2019年。国家最高機密を扱う機関からUSBメモリを挿してデータを移しても誰にも勘付かれないなんてことがあるとは信じられません。
機密情報へのアクセスは、そのレベル毎に厳重に監視されているはずですし、USBポートの監視というものは10年やもっと前からあるはずです。
USBメモリをポートに挿した瞬間に通知が飛んで、ユーザが特定されて、あっという間に警備員が飛んでくるはずですが、それをどうくぐり抜けたのか。
あるいはそんなものが何も無くて、性善説に基づいて国家機密情報が管理されていたのか。
監視システムを破って持ち出したのか。承認を得たUSBメモリを使ってそこから情報を移したのか。
いずれにせよ情報保護システムが正常に機能していなかったというわけです。
外部からの攻撃で流出したのではないというのは幸いかと思います。
しかしこうして簡単に情報が持ち出されるのであれば、外からの防御力もいかほどかと疑いたくなります。
さておき、基本的に退職後しばらくは同業種に就職出来ないよう、就職時、または退職時に誓約書を書かされるわけですが、こういったものもあまり守られないようですね。
巨額の年収を提示されて技術情報を流出させたという話はこの極東地域だけでも星の数ほどあることでしょう。
今でも電化製品、半導体、液晶などはまるで技術交流会をやっているかのごとく次々と技術者の引き抜きによって情報が抜かれていきました。
そんななかで、各国が様々な対策を取ったもののどうにもなっていないのが現状ですね。
以前聞いた話では、中国なんかは表向きは大学の職員として採用されて、そこで企業から依頼を受けるかたちで技術を移転していくそうなんですね。
そうすれば同業種に転職したわけではないので問題ないということらしいです。もう中国の大学に招かれる事自体異常ですけど。
韓国の武器の情報となると、中東諸国からのラブコールが多いようです。兵器開発にお金をかけられて、韓国レベルの情報が欲しいということでしょう。
情報というのは今回のようにファイルとして持ち出さなくても、頭の中に入っているわけですから、接触出来れば直接引き出すこともできるということです。
こうしたスパイ行為はどの国も巧みにやっていて、しかも活発でしょうから、努力をしてもなかなか止められないというところではあります。
逆に韓国は今回よく突き止めたとも言えるわけです。ただ本当に氷山の一角だとすると恐ろしい話です。
その一時期のお金に目がくらむのか、それに加えて人から熱烈に頼られることで心が傾くのか分かりませんが、国の安全保障に関わるわけです。
一人一人の研究員にそうした自覚を持ってもらうことが最大の防衛策ではあるんですけど。
やはりそれぞれ悩ましい事情があって、お金のためにやってしまうんでしょうね。
バレるわけがないとか思いながら・・・。
お〆め
コンサルタント会社に入って同業他社にコンサルティングをするという形でした。
そして・・・
それと、前回の動くランキング表とかカメラみたいに無駄に時間をかけなくてもいいんじゃないですか?
他のチャンネルなんてほとんどふわふわして読んでるだけですよ?