#0035 中国政府「あつまれ どうぶつの森」販売中止!香港活動家の暴走を懸念!

そんななかで、活動家の一人黄之鋒(ジョシュア・ウォン)は活動の場をオンラインに移すと宣言。彼が辿り着いたのはNintendo Switchの人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の中です。
香港の民主化活動家たちはここに再結集しているようです。
何も無い無人島から始まるこのゲームは、家などの建物を建てたり、動物たちとのんびり過ごしたり、食べ物を集めに出掛けたりして、無人島生活を楽しむものです。
そんな仮想世界の自由なカスタマイズ機能を使って「香港を解放せよ。今こそ革命の時だ」というメッセージを掲げ、Twitterにその画像を投稿することで新たな活動の場としています。
また、香港の行政長官である林鄭月娥(キャリー・ラム)の写真を掲げ、虫取り網で叩きまくるなど、挑発的な行動も見せています。
(参考)Bloomberg 2020/04/08
こうした動きを受けて、中国当局は早速対抗措置を行ったようです。もはや中国の検索エンジンではどうぶつの森は表示されません。
さらに中国当局はどうぶつの森の販売を中止するよう小売業者に通達を出して4月10日に食い止めましたが、
一部の店舗ではタイトルや説明文を付けずにこっそり売っているという情報が飛び交っています。
またオフラインの店舗ではまだ購入することができるということです。
すでにゲームを入手した人たちは自由に楽しむことができる状態です。
活動家たちのどうぶつの森の中での抗議はさらに過激化しています。
習近平国家主席とWHOのテドロス・アダノム事務局長の肖像画を遺影風に仕立てて、
武漢肺炎と書かれた看板を掲げて葬儀シミュレーションを行った画像をTwitterに投稿しました。
任天堂は中国ゲーム企業の最大手テンセントと提携してSwitchの販売を目指していますが、中国はそういったゲーム専用機を承認するつもりはないようです。
中国で出回っているものは海外版のSwitchでオンラインショップで購入することができるもののようです。
大手の淘宝でも小売業者が販売しているとのことです。
淘宝では中国政府の指導により、2017年からは輸入ゲーム機器の販売を禁止していますが、実際は規制が緩いとのことです。
(参考)ロイター 2020/04/10
黄之鋒氏は香港メディアに対し、中国政府の対応は予想外で信じられないと話しています。
また中国政府によるインターネットの厳格な監視に対しては、本土のネットユーザーが発した「死の脅迫」には応じないと主張しています。
蘇貞昌台湾行政院長はFacebookを通じて「台湾は枝を集めて野菜を植えるゲームを検閲しないので、プレイヤーは政府への批判も遠慮なくしてください」
「民主主義と言論の自由は台湾で最も大切な価値観であり、人々はあらゆるメディアで言いたいことを言える。
この生き方を大切にして下さい。できるだけ遊んでみて下さい。それでいいんですよ」
と自らのあつまれどうぶつの森のスクリーンショットと共にコメントしました。
(参考)アップルデイリー 2020/04/10
編集所感

先ほどのアップルデイリーによると、中国メーカーが作ったソードネット3というゲームで台湾のユーザが「武漢肺炎」と発言すると10年間禁止の措置を受けたと報じています。
中国製のゲームは所詮中国本土と同じような検閲体制が敷かれていて、そこには一切言論の自由がないということですね。
それゆえ中国政府は海外製のゲームを厳しく規制しているわけですが、このどうぶつの森に関しては盲点で、取り締まりが十分にできていないということのようです。
中国国内でも海外製のSwitchとどうぶつの森を入手すればオンラインで接続できて、中国国外の人たちと接触することができるという情報があります。
中国の検閲網、グレートファイアーウォールの影響を受けないとされています。
そうなると中国では封印されたあの事件についての情報が得られたり、自由な発言を目にすることになるわけです。
これは中国政府にとっては脅威であり、大きな問題でしょう。いずれ何らかの対処がなされるのではないかと思います。
黃之鋒のTwitterを見れば本当に自由奔放にやっています。
わたしはああいう集団の行き過ぎたデモは好きではないですが、こういう活動はなぜか理解できるような気がします。
遺影風にして葬儀のようなシーンを作ったり、顔写真をバシバシ叩くのはどうかと思います。まあそうやって過激にやれば盛り上がるんでしょうけど。
そういうのはネット上の騒がしい言論と同じように感じてしまいますね。
中国に対する主張自体はまともなので、変に過度になったり暴走したり、批判が度を超えて誹謗や侮辱にならないよう活動してほしいと思います。
台湾に関しては中国の圧力を受けながらも独立自尊を保とうとしている姿に共感します。
行政トップの発言ですが、自らも批判をされても構わないという姿勢が本当に台湾の根幹だと感じさせますね。
香港は地理的な問題もあって、台湾のようになるのは難しいかと思います。
役人が中国から来ますし、今の行政トップも香港出身なのに本土の思想にべったりです。
それでも目指すは台湾のような確たる独立状態なのでしょう。香港としては恐らく独立国家になるという意思はないでしょうが、特別自治体としてしっかりとした自治、そして自由を獲得してほしいものです。
中国からすれば、新型コロナウイルスで意図せずして香港のデモを散会させることができましたが、海外ゲームによって、思わぬ形で活動が再開してしまったというところだと思います。
香港の活動家はFacebookやTwitterなどのSNSを通じて活動を続けていますが、
どうぶつの森は一つのアイコンとなったようで、文字や写真だけでアピールするよりは面白い形になっているなと感じます。
今のところ中国国内からでもこの仮想空間に接続することができることができるようです。中国政府はどのように対応するのでしょうか。
結局中国政府は販売停止措置と共に、中国本土からの接続を禁止することにしたようです。
この措置に国内ユーザからは不満の声が上がっています。
お〆め





ところでこれ、どうやって文字を書いたり写真を載せたりできるんですかね?






批判が殺到しそうですもんね。



中国でも以前は批判を受け容れる姿勢を何度か見せたことがあるんです。
やはり気に入らないものや過度なものには処罰を行うなど、所詮批判には弱い体制なんですよ。
本当のことを言われた時、致命的な欠陥を指摘されたときに自身の問題だと考えられないんです。逆上して申告者を罰するしかできないんです。
そういう意味では非常に臆病で、弱い国家なんですよ。それを隠すために様々な虚勢を張ったり強権で潰したりを繰り返しているんです。






「猛者狩りの樹木」とか「猛者の森」みたいな名前でいまだに販売されているようです。


でも中国の監視検閲テクノロジーはわたし達の想像以上かもしれません。






そして・・・




結局わたしは4つ用意したのでその中から選びます。

いや、候補だから別にそっちで絞りきらなくてもいいんですよ。














“Animal Crossing is a place without political censorship so it is a good place to continue our fight,” Joshua Wong. “Even lawmakers in HK are playing this game,” he says. Joshua recently started playing the game himself. https://t.co/mXtmWu8x87— Joshua Wong 黃之鋒 😷 (@joshuawongcf) April 8, 2020